ロバート・アラン・ダール

Individuals/organizations Page

Books

ポリアーキー 岩波文庫

ロバート・アラン・ダール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003402917
ISBN 10 : 400340291X
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ダール(1915‐2014)は、理念としての「民主主義」と区別して、実際に存在する比較的民主化された体制を「ポリアーキー」と呼んだ。「参加」と「自由化」を指標とし、ポリアーキーの成立や変容を左右する政治的条件を分析する。現実を測り異なる政治体制に比較の道を開いた、民主主義理論史上画期をなす著作。

目次 : 民主化と公然たる反対/ ポリアーキーには意味があるか/ 歴史的展開/ 社会経済秩序―集中か分散か/ 社会経済秩序―発達段階/ 平等と不平等/ 下位文化・分裂形態および統治効率/ 政治活動家の信念/ 外国支配/ 理論―要約と留保条件/ 補遺―変化の戦略のための示唆

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 逆丸カツハ

    読みやすくて本質的で問題提起的で素朴に感動してしまった。SNSと生成AIの出現というかなり大きな条件の違いがあるが、アメリカが堕落していくかもしれない今読む価値はある。名著…!

  • 1.3manen

    1972年初出。民主主義の重要な特性は、市民の要求に対し、政府が公平に、責任をもって答えることだ(8頁)。ポリアーキーは、民主化・自由化された体制で、高度に包括的、公的異議申立てに広く開かれた体制(16頁)。重要な価値の配分の極端な不平等=政治資源の極端な不平等(131頁)。体制側は、疎外と離反で危険にさらされるので、国民によって憤激される極端な不平等状態は、体制側に脅威となる(143頁)。ポリアーキーは二方向の、相互のコミュニケーションを必要とする(228頁)。

  • ラウリスタ〜

    「民主主義」と言うと、「絶対正義!アテネ万歳!うせろ赤!」という具合にどうも手あかが付き過ぎて、正確にその実体を捉えることが難しい。ダールはx軸に包括性、y軸に異議申し立ての可能性を置き、原点を「閉鎖的抑圧体制」、上に行くと「競争的寡頭体制」、右へは「包括的抑圧体制」、そして右上の「ポリアーキー」へと広がる区分を提案する。このポリアーキーとはダールによる造語でまあ民主主義のことなんだけれども。各国が如何なるルートを辿って右上へと向かっているのかっていう比較もあり面白い。

  • 那由田 忠

     現在最も優秀な政治学者である宇野重規解説では、「20世紀政治思想の古典」と見なされるが、まだ有効性がかなりある。72年時点でポリアーキーが30年間にあまり増えないだろうとの予想が、冷戦終結のためかかなりはずれたと思う。しかし、「アラブの春」以降の推移を見ても、ダールの分析が広く知られていれば、民主化の成功がかなり難しいと考えられただろう。その意味で、この著作は今こそ重要とさえ言えそうだ。77年に訳者の高畠がダールと行った対談が付録でつく。訳者あとがきとあわせ、高畠がダールを理解していないのには笑った。

  • ドウ

    言わずと知れた比較政治学の古典。参加の包括性と公的異議申し立ての2つの軸を用いて東西の政治体制をマッピングし、その両者が成立した体制を「ポリアーキー」と呼称し、様々な角度から分析を加えている。序盤に提示される主題の魅力もさることながら、だらだらと長文を重ねるのではなく、公理や定理を箇条書きにシンプルに並べてくれているのが、本書の圧倒的な読みやすさに繋がっている。第7章の議論が特に面白かった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items