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父ガルシア=マルケスの思い出 さようなら、ガボとメルセデス

ロドリゴ・ガルシア

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120054839
ISBN 10 : 4120054837
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

父であるガルシア=マルケスや母のメルセデスと過ごした親密な家族の時間を静かな筆致で綴る。二〇世紀を代表する作家の末期の風景。文学愛する広い読者の関心に応える。

【著者紹介】
ロドリゴ・ガルシア : 1959年、コロンビアに生まれ、メキシコ・シティとバルセローナで育つ。映画監督・脚本家。父はノーベル賞作家のガブリエル・ガルシア=マルケス(1927‐2014)。ハーヴァード大学で中世史を学んだ。これまでに、『彼女を見ればわかること』『美しい人』などの長篇映画の他に、テレビやウェッブ上のドラマ・シリーズを多数、監督している

旦敬介 : 1959年生まれ。東京都出身。作家・翻訳家。明治大学国際日本学部教授。ラテンアメリカ文学を専攻。2014年、『旅立つ理由』で第65回読売文学賞(随筆・紀行賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • サトシ@朝練ファイト

    父親が八十歳になったとき、息子が父に八十歳だというのはどんな感じなのかと訊いてみた。「八十歳からの眺めというのは、ほんとに仰天するようなものだ。しかも、終わりは近い」ふむ「果てしない悲しさがあるんだ」なるほど。

  • 梟をめぐる読書

    ガルシア=マルケスについて書かれた文章が読めるのは恐らくこれが最後だろうという気がして、厳粛な思いで読書に臨んだ。20世紀を代表する小説家であり、すべてのラテンアメリカ人の祖でもあったという作家の最晩年を身内の視点から綴った、克明な記録。数々の傑出した作品を生み出してきた作家が認知症を患い、物語を紡げなくなるどころか自身の物語さえ失っていく。その残酷さ、無常さ。そして訪れる別れの時と、残された家族たちの思い。そこにあるのは普遍的な死別のプロセスであり、父を失った息子の等身大の孤独だ。だからこそ心に刺さる。

  • 羊女

    百年の孤独は挫折したことがあるが、著者の映画が好きなので手にした本。国民的作家の家族であるという、なかなか得難いさまざまなエピソードと、それでも家族を看取るプロセスにある普遍性。百年の孤独、またいつか挑戦しよう。

  • Jessica

    『百年の孤独』の著書、偉大な作家のガルシア・マルケス。その息子による、彼とその妻、メルセデスが亡くなった際の記録。 人を看取るという普遍的なテーマにおいて、本人や周りが死を受け入れていくプロセスというのはその死を見届けること、家族と時間や感情を共有することなのかなと思った。自分の亡くなった祖父を思って涙が出たのと、このコロナでそれが出来なかった人が一体どのくらいいるのだろうと胸が痛んだ。

  • 秋津三郎

    714 死の間際、記憶をほとんど失ったガルシア=マルケスが描かれるからこそ、そこにはガルシア=マルケスのエッセンスがあるのだと思う。彼が死の床で口にした言葉、浮かべた表情はもちろんのこと、以前の彼ならーーという仮定と回想の形で現れる小さなエピソードのひとつひとつに、人を楽しませる、読むべき価値のあるきらめきがある。中盤はロドリゴが父の死にほとんど陶酔してしまってこちらも読むのが少し辛い。でもまたメルセデスがその陶酔から引き上げてくれる。

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