Erotiquedigitale デジタル写真によるエロティック表現技法

エロティックな想念のない人生は色を失ったも同然だ。五感はエロティックな刺激を待ち望んでいる。嗅覚、聴覚、触覚、味覚…そのどれより刺激に貪欲なのが視覚だ。視覚芸術のなかでエロティック写真は大きな役割を果たしてきた。写真技術のパイオニアたちから故ヘルムート・ニュートンにいたるまで、写真家たちはわたしたちの持つ隠れた願望を写し出し、この上ない喜びを教えてくれた。今日では、デジタル技術の発達で、その影響はさらに大きな広がりを見せている。本書では、刺激的な世界への扉を開くこの技術の基本をテーマ別に解説し、才能あるデジタル写真家たちのすばらしい作品を紹介する。実験的で、創意に富み、人目を惹く作品に満ちた本書は、独創的でバリエーション豊かな画像がどのようにして作られるかを物語っている。オリジナルのヌード写真をどのようにして美しく技巧を凝らした官能的な作品に仕上げるのか、主要なテクニックを紹介し、芸術家たちが構想を現実にしていく過程を段階的に追っていく。デジタル写真の技術やエロティックな画像に興味があるなら、本書は必携の一冊だ。

目次 : はじめに（２１世紀のエロティック/ 現代の写真家ベスト６）/ ツール（ハードウエア/ 別の方法　ほか）/ テクニック（フォトショップによる画像調整/ ハイキーとローキー効果　ほか）/ ショーケース（Ｃｈａｒｌｙ　Ｂ/ Ｇ．Ｗ．Ｂｕｒｎｓ　ほか）

【著者紹介】
ロデリック・マクドナルド : 英国ケンブリッジでマルチメディアの制作、人材養成、経営に携わるオーストラリア人写真家。写真家としての活動歴は２０年にのぼり、ヌードと肖像写真を専門としている

ミニィ・コック : ロンドン大学で芸術を専攻後、ジャーナリストへ。１５年間にわたって英国の各種写真雑誌で記事の執筆、編集に携わり、ここ５年間はフリーランサーとして活躍。ロンドンに拠点を置き、人物やヌード写真に関する著書が７冊ある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）