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白から黄色へ ヨーロッパ人の人種思想から見た「日本人」の発見 1300年-1735年

ロテム・コーネル

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750352947
ISBN 10 : 4750352942
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

黄色人種は、ヨーロッパ人の創作である。白と黒を上下にして、その中間を占める地位に置いたのである。(中略)本書は、“黄色人種”という概念の登場に至ったイメージと受け止め方の変容を扱う。東アジア全般そして特に日本に関する論議を通して、前近代及び近世のヨーロッパで人種主義がいかに展開してきたかを検討する。本論は、ヨーロッパが日本人そして二義的には中国人との出会いをきっかけとして起きた論議のケーススタディであり、現代人種思想の起源だけでなく、その発想の動機について、新しい光を当てる。(本書より)

目次 : 第1局面 推測段階―出会い以前の日本に関する知識(一三〇〇年‐一五四三年)(ジパングの浮上とその先駆的民族誌/ 大航海時代の幕開けと“ジパング”)/ 第2局面 観察―初期の出会いと論議の始まり(一五四三年‐一六四〇年)(日本人に関する初期の観察/ 当代のヒエラルキーにおける日本人の位置/ 新人類秩序の鏡像/ 観察局面期の“人種”とその認識上の限界)/ 第3局面 再検討―議論の到達点(一六四〇年‐一七三五年)(日本人の体型と起源に関するオランダの再評価/ 力、地位そして世界秩序における日本人の位置/ 新しい分類学を求めて―植物、医術そして日本人/ “人種”と「再検討段階」における認識上の限界)/ むすび―近世ヨーロッパにおける人種論議と日本人のケース

【著者紹介】
ロテム・コーネル : 1960年7月、イスラエルのミフモレット生まれ。ハイファ大学アジア学科正教授。専門は日本近代史。エルサレムのヘブライ大学で東アジア学と心理学を専攻。ベルリン自由大学で1年、筑波大学で6年の研究の後、博士号を取得。さらにスタンフォード大学とヘブライ大学で研究を続ける。1998年、ハイファ大学で教職に就き、2004年に教授。日露戦争が地域と世界に及ぼした緊張と影響の研究をおこなう。2010年以降は、近世アジア、特に日本における人種と人種主義の研究調査が中心。早稲田大学、大阪大学、ジュネーブ大学、ミュンヘン大学の客員教授も務める

滝川義人 : ユダヤ、中東研究者。長崎県諌早市出身、早稲田大学第一文学部卒業、元駐日イスラエル大使館チーフインフォメーションオフィサー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • BLACK無糖好き

    原著は2014年刊。ヨーロッパ人の日本人に対する人種観が“白色”人種から“黄色”人種ヘ変化していく経緯を詳細に辿る。イエズス会を中心とした宣伝と布教、VOC(オランダ東インド会社)を中心とした交易活動、これらの情報から日本人をどのように認識していたかをヨーロッパの対アジア関係史の広い枠組みで分析していて、そのスケールの大きさにただ圧倒される。本書で対象とする時期は1300年〜1735年。この時期までは日本はアジア文明の頂点としての評価を維持したようだ。今後も続編が予定されている。壮大な旅は始まったばかり。

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