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愚者の街 上 新潮文庫

ロス・トーマス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102403112
ISBN 10 : 4102403116
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「街をひとつ腐らせてほしい」諜報員としての任務の過程で何者かの策略により投獄され失職したダイに持ち込まれたのは、不正と暴力で腐敗した街の再生計画。1937年の上海爆撃で父親を失うも、娼館のロシア人女性に拾われ生きのびてきた。度重なる不運から心に虚無を抱えるダイは、この無謀な計略に身を投じる―。二度のMWA賞に輝く犯罪小説の巨匠が描く、暴力と騙りの重厚なる狂騒曲。

【著者紹介】
ロス・トーマス : 1926‐1995。オクラホマシティ出身の作家、脚本家。アメリカ、ヨーロッパ、アフリカの各地で、ラジオ局員、国家機関職員、政治記者、編集者などを務めた後、1966年に『冷戦交換ゲーム』で作家デビュー。翌年、同作でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)最優秀処女長篇賞を、’85年には『女刑事の死』(’84年)で同最優秀長篇賞を受賞。『強盗心理学』(’71年)など、オリヴァー・ブリーク名義でも作品を発表している

松本剛史 : 1959年和歌山市生れ。東京大学文学部社会学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    田舎町を舞台にしたコンゲーム…らしいのだが、かなりスローな展開で、上巻の最後の方でようやく端緒についた感じ。主人公ダイの過去をカットバックで断続的に挿入してくるも、時系列がバラバラで現代パートの流れともリンクせず、勢いをぶった切ってしまっていることがしばしば。年間ランキングに入るくるくらいなので、下巻で一気に加速するのか?期待したい。何十年も前の他国のことでイメージが湧かないというのもあるが、上海の娼館育ちで数か国語を話せる元秘密諜報員というダイの設定も微妙。上海のくだりはない方が良い気すらする。

  • ずっきん

    これ、50年前の作品なのか! 面白いいいいーーーー! そうそう、ヒリヒリしたいなら、風呂敷はこんくらいデカくなくちゃね。さあ、とっとと下巻へ。

  • harass

    なぜにロス・トーマスの新刊が?と慌てて手に取るが多忙もあり中断していたのを再読。多忙もあったが、「街を丸ごと腐らせる」依頼を受けた主人公の過去話が頻繁に入り、あらすじが進まないスタイルにあっけに取られ、飛ばし読みだと辛かった。まあ擦れっ枯らしすぎる人生が興味深い。いやあこの感覚、この味はこの作家ならでは。下巻に。

  • 路地

    物語の舞台は60年代?または70年代だろうか。度々お金の話が出てくるが当時の通貨価値が分からず、とにかく高額なんだろうなと思いながら読み進める。主人公の生い立ちが章ごとに挿入される過去のエピソードによって説明され、そのいずれにも背景として当時の史実(主に日中戦争、太平洋戦争)が絡められていることでリアルな物語に感じられて面白い。当時の敵国だからか日本への態度は少し厳しめだけれど。

  • Shun

    本作は2024年版「このミス」海外篇の4位にランクイン。作者は既に故人となっていますが、新潮社の海外名作発掘企画により復刊を果たした本作が見事今年のミステリイベントに上がりました。本当に素晴らしい企画だと思います。さて内容はやや古いが、往年の犯罪映画を観ているような感慨に包まれる読み味のハードボイルドな文章が実に好みだ。汚職や犯罪が蔓延した腐敗の街を再興するためスポンサーが選んだその男は、頭脳を駆使して街を牛耳る組織を相手に大掛かりなコンゲームを仕掛ける。男のユニークな生い立ちが人物像系に一役買っている。

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