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わたしはこうして執事になった 白水uブックス

ロジーナ・ハリソン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560721384
ISBN 10 : 4560721386
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

執事には誰がどんな経験を経てなるのか。貴族の大邸宅や在米イギリス大使館に勤めた五人が語る、笑いと苦労、時に涙の職業人生。

【著者紹介】
ロジーナ・ハリソン : 1899年イギリス、ヨークシャーに、石工の父と洗濯メイドの母の長女として生まれる。1918年、18歳でお屋敷の令嬢付きメイドとしてキャリアをスタート、1928年にアスター子爵家の令嬢付きメイドとなり、同年、子爵夫人ナンシー・アスター付きメイドに昇格する。以後35年にわたってアスター家に仕えた。1989年没

新井潤美 : 東京大学大学院比較文学比較文化専攻博士号取得(学術博士)。東京大学大学院人文社会系研究科教授

新井雅代 : 津田塾大学学芸学部国際関係学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 練りようかん

    著者が一緒に働いた男性五人の半生を聞きまとめた回想録。やんちゃすぎて転校させられた過去を持つランプボーイは、職場恋愛事情の語りが面白く、雇い主や上司が恋愛禁止の校則がある教師に見えることもあり、お屋敷奉公は教育だと言う締め括りが腑に落ちた。また、善良で優秀なページボーイは執事を変えるのは夫を変えるより一大事だったことが窺え、イギリス社会の二つの階層が持ちつ持たれつの関係であった社会史の面を強く感じた。特に印象的なのは引退後の生活が生き生きとしていたこと。そこに日本との違いがあるのか、興味は尽きなかった。

  • ロア

    面白かった〜!(●´ω`●)執事・メイドものってそこはかとなく良いよねぇ。

  • 若黎

    面白かったと言ってもいいのかな。『おだまり、ローズ』もそろそろ読むか。

  • Inzaghico (Etsuko Oshita)

    カズオ・イシグロの『日の名残り』で、最後にアメリカ人の金持ちに仕える話が出てきたが、貴族が没落して新興勢力がのしてゆく様子が本書から窺える。ここに出てくる男性使用人は、しかたがないとは思いながらも、それを快く思っていない。著者は貴族という存在が否定的にとらえられている傾向があることを認めつつ、"noblesse oblige"がどれほど大変で重圧かを訴える。 執事にアルコール依存症が少なくないことも驚いた。アルコールに弱い人を執事にしたほうがいいのかしら(なんか違う気もする)。

  • 🐰

    ロンドン社交界は、下僕たちの労働環境や階級意識のグロテスクさなどあまりに問題含みだが、にも関わらずその豪華絢爛な様には惹かれるし、仕えてきた貴族たちの茶目っ気や優しさやノブレスオブリージュの意識などはカッコよくもある。この本には、今の時点で正しいとされる価値観は全くと言っていいほど提示されないが、べつに正しいことを読みたくないのでマジでこれでいいしこれがいい〜

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