ロジェ・フリゾン=ロッシュ

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結ばれたロープ

ロジェ・フリゾン=ロッシュ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622088813
ISBN 10 : 4622088819
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

モンブランのまわりの山々と、麓の町シャモニーを舞台にした、心ゆさぶられる物語。名ガイドの父親を山で亡くした青年ピエール、凍傷で足先を失ったガイド見習い、畜産や農業や林業で生計をたてながらも山への情熱にかりたてられる若者たちが、困難や障害をのりこえて生きてゆく。自身がすぐれた高山ガイドである作者が山々で経験したことを思い出し、卓越した描写力と山への愛によって作り上げた驚くべき小説。没後20年、みずみずしい翻訳と手厚い註に、物語の時代と背景を伝える貴重な写真を添えて刊行する。

【著者紹介】
ロジェ・フリゾン=ロッシュ : 1906‐1999。フランスのパリに生まれシャモニーに没した作家。1923年からシャモニーに住み、24年にシャモニーで開催された第1回冬季オリンピックの事務局で働いたのを機にジャーナリストの活動を始める。19歳で名ガイド「赤毛」の助手としてモンブランに登頂、シャモニーの正式な高山ガイドとなった。1938年から『アルジェリア通信』の記者となりアルジェに住む。同紙に1941年に連載した小説『結ばれたロープ』がグルノーブルのアルトー社から出版され、長年にわたるヒット作となった。その後、小説13冊をふくむ多くの著作を残した。戦後は、探検家としてサハラだけでなくラップランドやアラスカを旅し、フランス山岳ガイド組合の会長もつとめた

石川美子 : フランス文学、明治学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • たま

    2020年刊みすず書房。原著は1941年刊のフランス語の小説で、引き込まれ一気に読んだ。シャモニーが拠点の山岳ガイドたちが主人公で、高地の地形も登山の技術も全く無知なのに、丁寧な翻訳、適切に添えられた写真、そして物語の力に引きずり込まれる。名ガイドだった父の遺体の回収に向かう息子、この息子と凍傷で大けがをしたガイド助手との再生の物語。マチズモの側面もあるにせよ、物語の【原型】を感じさせ、飽きさせない。『ザイルのトップ』という題で既に1956年に邦訳され、また、2回映画化もされているとのことである。

  • DEE

    自分は山に登ろうという気は殆どないけど、山岳小説はとても面白いと感じる。 落雷により登山ガイドの父を失ったピエール。凍傷で足の大半を失った、同じくガイドのジョルジュ。父親の遺体を下ろすためコンディションの悪い山に入り、ピエールはトラウマを植え付けられてしまう。 しかしジョルジュや先輩ガイドの背中を追う未来のガイドたちに支えられ、自信を取り戻していく過程がじんわり沁みる。 山は怖い。だからこそ美しく人を惹きつけて止まないのかも。随所に挿入された物語の舞台である1920年代シャモニーの山々の写真も素晴らしい。

  • tom

    山岳小説といえば、私にとっては新田次郎か植村直己。この本は、読友さんのコメントを読んで知った。アルプスのガイドの遭難事故とそれに関わったガイドの息子と仲間の物語。写真で見るだけでも恐ろしそうな断崖絶壁。体力があって技術と経験もあるなら、挑戦の対象になるのだろうけど、こんな岸壁を登ろうとするなんて、私にしてみれば狂気でしかない。ということで登山シーンと友情をハラハラしながら読む。でも、新田次郎と植村直己の本の方がスリリングだったかも。今になって読み直してみて、同じように感じるのかどうかは怪しいのですけど。

  • ケニオミ

    登山についてのノンフィクションはよく読んでいるので、手にした一冊ですが、フィクションと分かりちょっと残念な思いをしました。でも、恋あり、仲間との友情あり、困難を克服する努力もあり、大いに楽しめました。本書で印象に残ったのは次の言葉です。「私達の命は、私達のものではない。好きなように使う権利はないのだ。・・・神様が定めた運命を全うするよう求められたときには、命を懸けることを躊躇ってはならない。・・・死を恐れてはならないし、命を最大限に使わなければならない。もちろん良いことのための最大限に。」

  • tetsubun1000mg

    1941年に出版された本だが、時代を感じることはなかった。 村や山々の自然や風景の描写が大変細かく、リアリティがある。 時々はいる画像が大変効果的。 当時は登山の際はガイドとポーターがついてロープだけで登山者を案内していたという事に驚き。 家族が遭難に合い、その心の後遺症で山に登れなくなるピエールを、山の仲間が何とか助けようとする友情が素晴らしい。 アルプスの自然と山の厳しさが伝わるいい作品だった。

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