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パリはわが町

ロジェ・グルニエ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622085553
ISBN 10 : 4622085550
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

短篇の名手が、所番地を手がかりに数多の出来事と出会いを想起する断章=自伝。20世紀の都市パリを生きた作家たちを偲ぶ「愛情地理学」にして人生のアドレス帳。

【著者紹介】
ロジェ グルニエ : フランスの小説家・ジャーナリスト・放送作家。1919年9月19日、ノルマンディ地方のカーンに生まれ、ピレネー山中ベアルヌ地方の町ポーで育つ。1943年11月に上京して以来、現在までパリ市に在住。戦後アルベール・カミュに誘われて“コンバ”紙の記者となり、“フランス・ソワール”紙編集部を経て、1963年からガリマール出版社編集委員

宮下志朗 : 1947年、東京生まれ。東京大学名誉教授。放送大学教養学部教授。1990年『本の都市リヨン』(晶文社)で大佛次郎賞受賞。ラブレー、モンテーニュからゾラ、バルザック、都市論まで、幅広くフランスの文学と文化を扱っている。ラブレー『ガルガンチュアとパンタグリュエル』(全5巻、ちくま文庫)の訳業により、2013年度の読売文学賞(研究・翻訳部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • qoop

    パリに刻まれた記憶たち。本書はそれらが宿る所番地を挙げながら綴られた著者自身の個人史的地誌。出来事の軽重を問わずフラットな視点で二次元的に描き出されるパリ。百歳近い著者にとって、それらは一つ一つが等しい価値を持つ大切な思い出なのだろう(パリ解放に多くページが割かれてはいるとはいえ)。最初、地図と照らし合わせて読もうと思ったのだが考え直した。これは著者に属する地理であり、地図でもって確認しながら読む行為は何らかの冒涜になるのではないか、と。まぁ感傷的だと我ながら思うけれど。

  • 刳森伸一

    百歳に近い小説家の回想録。パリの通りや広場の名前を題とした短い断章の積み重ねから、パリにまつわる記憶を呼び起こす。その多くは、作者にとって何らかの影響を与えた人々との交流を描いたもので、カミュ、サルトル、ヘミンウェイといった有名な文人から、日本では名が知られていない人まで多彩な人が現われては消えていく。夢のようでいて、それでいて豊かな人生がここにある。

  • Naoko Takemoto

    この本をどう表現しようかと考えていたところ、裏表紙の解説に「人生のアドレス帳」と。さすが、みすず書房!と感心。フランス文学は好きだが、どうしても19世紀の作品に偏っていた。読メのおかげで20世紀、はたまた現代のフランス文学を知り、そこでロジェ・グルニエを知ったというのが正直なところ。フランス人らしいウィット溢れる文章が楽しい。パリの情景がなんとなく浮かぶも、パリ蜂起の断章を読んでいると、今、ヨーロッパが直面しているテロルや暴力の恐怖と重なってきた。

  • ターさん

    パリの町が、スライドショウのようにコマ送りされていく。パリ解放の激動の瞬間、ジャケットの下にカメラを隠し駆け回る。静かな文章なのに、パリの街並みが振動するような時代の臨場感。まさしく『パリは燃えているか』である。ゲシュタポによって、パリからいなくなった「ベルト」彼女の写真が詰まったシガレットケースは今でも持っているそうだ。「小さなことについてはオプチミスト、大きなことについてはペシミスト」というのは印象的であった。戦時下、ノミの市でカミュの『異邦人』が転がっていた。グルニエに「結局はパリ」と言わしめる町。

  • 🌹kate🌹

    ロジェ•グルニエの事は知らないのだけど図書館の新着の棚にあったので読んでみました。 なんとなく、パリに住みたくなりました。

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