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ミスタ-・ピップ

ロイド ジョーンズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560090046
ISBN 10 : 4560090041
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ブーゲンヴィル島の13歳の少女マティルダは、白人の「先生」ワッツの教えで、孤児のピップが活躍するディケンズの小説『大いなる遺産』の世界に魅せられる。しかし、独立抗争の影が島に忍び寄り、思いもかけない惨劇が…。「物語の力」を謳いあげた、胸に響く傑作長編。英連邦作家賞受賞作。

【著者紹介】
ロイド・ジョーンズ : 1955年、ニュージーランド生まれ。ヴィクトリア大学卒業後、ジャーナリストとして活躍し、作家に転身した。Biografi(1993)が『ニューヨーク・タイムズ』で「必読書」として高く評価される。Book of Fame(2000)でモンタナ・ニュージーランド書籍賞ほか多数受賞、Maori and the Chicken Farmer(2003)でニュージーランド・ポスト書籍賞受賞、『ミスター・ピップ』で英連邦作家賞ほか多数受賞、またブッカー賞の最終候補にもなる。ウェリントン在住

大友りお訳 : 1953年生、熊本市出身。モナシュ大学比較文学博士課程修了。オーストラリア日本研究学会誌文学部門編集員、メルボルン大学アジア研究所所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • hagen

    内戦下のヴーゲンヴィル島の子供達を教える事になる教師ワッツ。教師が培う教室は一風変わったもので、生徒達の家族や肉親達が講師として招かれ、思いのまま語りだす。親の話に耳を傾ける純真な生徒達。教師はディケンズの『大いなる遺産』の朗読を通じて神と悪魔の存在の意義を問う。この物語はヘリコプターで迫り来る狂暴な政府軍に蹂躙されながらも、生きる尊厳を全うする虐げられた同胞に対して、教師が伝えたかった「一人一人の言葉が特別」である事の尊さを語る。過酷な運命の中、健気に生きる主人公のマチィルダの姿には癒されるものがある。

  • akio

    ディケンズものだろう程度でタイトル買いした一冊。背景がブーゲンヴィル抗争下の封鎖された島で、しかも1990年代ということを読み始めてから知り、胸が締め付けられるようだった。優れた物語が時代も国も文化も超え、濁流のような現実の最中でさえ心の灯となる晴らしさに奮えた。本書におけるディケンズでありピップでもあるミスターワッツ。こんな人物を造形した筆者に脱帽。すごい本だった。「大いなる遺産」再読しなくてはいけなさそうです。

  • Takashi Takeuchi

    南太平洋の黒人の島ブーゲンヴィル島。海辺ののどかな村に住む子供たちは島でただ一人の白人が読み語るディケンズの『大いなる遺産』に夢中になるが。やがてパプア・ニューギニア自治州からの独立戦争の呑み込まれていく。語り部となる少女はどうなるか、島唯一の白人の過去が明かされる後半の展開がすごい。戦争を扱っているのでショッキングな場面もあるが今読んでおきたい作品。また教育について親子についても考えさせられる。『大いなる遺産』を読んでいなくても問題はないが読んでいるとより入り込める。

  • てつや

    幼いときは、社会とか、世界とか、そういったものは、やはり遠くにあるもので、だから無理やり身近に迫ってきて、しかもそれが悪意に満ちていたりすると、もう、なすすべもなく押し流されてしまうし、だからなんとか距離を置こうとする姿が、たとえそれが視線を地面に落とすだけのことしかできないとしても、もう、とても辛い。 あらすじとか、評判とか、そんなものを読まないで、なにげなく読み始めて欲しい、そんな作品でした。 お勧めです☆

  • ぱせり

    子どもたちが「切れ端」を持ち寄って、なくした物語を再構築していく場面が一番好きでした。真逆に見えるたくさんのものが出てきましたが、根っこは同じものでした。ミスター・ワッツの言う「誰にも奪えないもの」をそこに持っているかどうかの違いなのでした。いくつもの『大いなる遺産』に出会わせてもらったことに感謝。

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