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レーナの日記 レニングラード包囲戦を生きた少女

レーナ・ムーヒナ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622086413
ISBN 10 : 4622086417
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1941年9月、ナチス・ドイツ軍は250万の市民が暮らすレニングラードの包囲を完了。包囲は872日間におよび、80万人以上が犠牲となる。飢餓と爆撃と酷寒の都市で、食べ物と言葉への執着が命をつないだ。16歳の少女が圧倒的筆力でとらえた独ソ戦下の生活。発掘された「レニングラードの『アンネの日記』」。

【著者紹介】
エレーナ・ムーヒナ : 1924年ウファに生れる。30年代初めにはレニングラード(現在のサンクトペテルブルク)に移住し、病弱な母に代わって、元バレリーナで舞台美術の仕事をしていた伯母に育てられる。独ソ戦開戦時は16歳、レニングラード第30学校の女子生徒。包囲されたレニングラードから、親戚の暮らすゴーリキー市(現在のニジニ・ノーヴゴロド)への脱出をめざす。1991年モスクワにて没

佐々木寛 : 1949年盛岡市生れ。早稲田大学第一文学部ロシア文学科卒、同大学院文学研究科ロシア文学専攻博士課程単位取得退学。信州大学教養部助教授、同人文学部教授、同全学教育機構教授を経て、信州大学名誉教授。専門はロシア文学、文学理論

吉原深和子 : 1965年横浜市生れ。1987年東京外国語大学外国語学部ロシヤ語学科卒業、95年早稲田大学大学院文学研究科ロシア文学専攻博士課程単位取得退学。芝浦工業大学非常勤講師(ロシア語、1993‐95)、信州大学非常勤講師(同、1995‐2001および2009‐13)。専門は20世紀ロシア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    ドイツとフィンランドの攻防のため、封鎖されたレニングラード。極寒の冬が来る中、燃料や食料も満足に届かなくなった餓死と砲弾の恐怖を生き抜いた、一人の少女の記録。日記の初めは恋に恋し、「レーナママは私の事を賢いと思っているけど、違うんじゃ?職探ししたい」という想いを抱えて試験に緊張し、仲間はずれに悩むなど、人見知り女子としては共感する所が多く、微笑ましい。だがページが進むにつれて徐々に乏しくなる物資への不満から飢えへの凄惨さ、人との繋がりも切れ、静かに追い込まれていきながらも楽しみにしがみつく生き様が綴られる

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    再読。余りにも身近な庶民からの戦争日記A。僅かな配給の食料を心待ちにし、驟をふやかした薄いスープやキャンディで凌ぐ。そんな中、食料に絵葉書を買った事への葛藤が異彩を放つようでいて人間味を感じた。人は決してパンのみで生きる者ではないのだ。そしてレーナが当時のソ連の助けを信じていた事とウクライナを同胞として見做していた箇所を読むのに胸が痛む。あの時、ロシアは空襲警報に怯えつつもそれが日常と化し、飢えを経験した。でもウクライナにそれよりも非道な事をしている今のロシア。生きていたら彼女はどう見るのだろうか?

  • hiroizm

    80万人とも100万人とも餓死で無くなったとされる第二次大戦レニングラード包囲戦の渦中にいた16歳の少女の日記。恋や友情、眩しいくらいに楽しそうな学校生活から、戦争によって連日の空爆、食糧の欠乏、そして祖母養母を失うというレーナの暮らしの過酷な変容に言葉が無い。聡明で気丈な女子らしく、大変な境遇にありながらも自分を鼓舞するような文を書いていて感動した。また空爆や戦時下のレニングラードの様子の描写もなかなかの文才。旧ソ連の高校生の学園風景、独ソ戦の様相を知るには良い資料。読んでよかった。

  • 白玉あずき

    「レニングラード封鎖;マイケル・ジョーンズ」の方を読みたかったのだが、行きつけの図書館になかったので。レニングラード封鎖の初期、1941年5月から1942年5月までのごく普通の女学生の日記。斃れていく家族、飢えと体力の消耗、希望と無気力への後退。書くべき事は多々あるが、巻頭のドイツ海軍司令部の方針「ペテルブルク市の将来」が一番衝撃だったので以下引用。「市を確固として封鎖、あらゆる口径砲の砲撃と不断の空爆でもって廃墟にし、地上より消滅させることを命ずる。市中につくり出された状況の結果として、降伏の

  • キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

    17歳の少女が書いた、封鎖中のレニングラードでの日記。最初はクラスメイトや勉強の事を書いているが、冬になり食料燃料が不足、次第に手に入れた食料品とそれをいつ食べたかの記載になってゆく。一緒に暮らしていた家族をもひとりひとり死んでいく。頭の中は常に食べ物の事でいっぱい。17歳なら食べ盛り。戦争とは本当に酷いものである。

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