レベッカ・m・ハージグ

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脱毛の歴史 ムダ毛をめぐる社会・性・文化

レベッカ・m・ハージグ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784490210149
ISBN 10 : 4490210140
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

時代と社会に翻弄されつづける、「体毛」へのまなざし。進化論のインパクト、意思と社会規範、正常と異常の境界、価値の所在―個人の身体を超えて、政治、医療、科学、商業活動から戦争のあり方までをも方向づけてきた、体毛という「問題」。植民地時代から現代にいたるアメリカを例にたどり、見えてくるものとは。

目次 : 序論―やむを得ない苦痛/ 第1章 毛のないインディアン―南北戦争以前の蛮行と礼節/ 第2章 体毛の手入れのための化学薬品―自家製の治療法から、あらたな産業秩序まで/ 第3章 ひげ面の女と犬面の男―ダーウィンが明らかにした史上最大の露出とは/ 第4章 「白く、なめらかで、ビロードのような肌」―X線脱毛サロンと社会的地位の変化/ 第5章 腺によるトラブル―性ホルモンと常軌を逸した発毛/ 第6章 剃らざる者―「腋毛ぼうぼうのフェミニスト」とウーマン・リブ/ 第7章 「いちばん下をきれいにする」―労苦、ポルノグラフィとブラジリアンワックス/ 第8章 魔法の弾丸―レーザー脱毛の規制と選択的医療/ 第9章 「次なるフロンティア」―遺伝学的エンハンスメントと体毛の終焉/ 結論―私たちはみな、毟られている

【著者紹介】
レベッカ・M.ハージグ : ベイツ・カレッジで女性学とジェンダー論プログラム(Program in Women and Gender Studies)の学科主任を務め、エンデバー財団による補助を得て学際的研究を担当している。メイン州ルイストン在住

飯原裕美 : 翻訳者。津田塾大学学芸学部英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • shikada

    体毛の扱いから、社会に満ちた暗黙の価値観を読み取る一冊。脱毛・除毛の技術革新や、なぜ毛が処理されるようになったかの歴史が載っていて読み応えがある。個人が自発的にひげ・髪以外の体毛を除去するようになったのはつい最近になってからとのこと。毛深さは獣に近く倒錯した・不衛生なものとみなされるようになった経緯や、除毛は規範の押し付けとして反対するフェミニストの活動なども紹介されていた。そもそもなぜ人間は毛が薄い動物として進化したのか、って議論は面白かったのでもう少し深掘りしてほしかった。

  • くさてる

    なんかこういう本が出てくるから世界は侮れないな!誰もが自分の身体にもっているあの「ムダ毛」。そもそものムダ毛とは何かということと、それを排除しようとしてきた人類の歴史が落ち着いた文体で語られて、とても興味深かったです。インディアンはムダ毛を嫌って脱毛を欠かさなかったとか、ムダ毛とフェミニストの関係とか、知らなかった知識も多く面白く読めました。

  • アメリカの脱毛の歴史。死の危険があっても脱毛を選ぶ女性たちがいたことに驚いた。 結論は「私たちはみな、毟られている」

  • PenguinTrainer

    毛を剃るということに関しての歴史や性や文化について書かれた本。 文化の交流において発見されたインディアンは毛が少ないという違いに対してその理由を探ろうと調査をする白人、進化論が広まるにつれて体毛の存在を原始的なものであると見る人たち、脱毛をビジネスにする人たち。 目的や手法が変化しつつ現代まで受け継がれている脱毛に関する話がかかれていた。

  • つまみ食い

    名前から人類における脱毛の歴史を想起してしまうが、基本的に建国の時代から21世紀にいたるまでのアメリカにおける脱毛の歴史を叙述している(著者がことわっているように他の地域・時代を軽視しているのでなく専門との関係で)。思想的な背景(進化論やフェミニズム)だけでなく技術革新(たとえば安全な使い捨てカミソリの発明からレーザーまで)、社会構造の変化(製造業からサービス業への転換といった)などさまざまな軸から語られており面白い

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