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資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか

レベッカ・ヘンダーソン

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784532358693
ISBN 10 : 4532358698
Format
Books
Release Date
October/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「株主価値最大化」は過去の考え。企業こそ、変革の主役!ハーバード大学最高の名誉称号をもち、MBAコースで最高の人気を集める講義、「資本主義の再構築」を受け持つ名物教授のビジョンと実践の書。新しい経済社会への道筋を明快に示す。

目次 : 第1章 「事実が変われば、考えを変えます。あなたはどうされますか」―株主価値は過去の考え/ 第2章 「資本主義を再構築する」実践―世界で最も重要な対話へようこそ/ 第3章 資本主義の再構築には経済合理性がある―リスク低減、需要拡大、コスト削減/ 第4章 深く根ざした共通の価値観―企業の目的・存在意義に革命を起こす/ 第5章 金融の回路を見直す―長期重視の考え方を定着させる/ 第6章 板挟みのなかで―協力し合うことを学ぶ/ 第7章 豊かさと自由の源泉を守る―市場、政治、資本主義の未来/ 第8章 変化という雪崩のなかの小石―世界を変えるための自分なりの道を見つける

【著者紹介】
レベッカ・ヘンダーソン : ハーバード大学ジョン&ナッティ・マッカーサー・ユニバーシティ・プロフェッサー。ハーバード・ビジネススクールでも経営論、戦略論の教鞭を執る。ハーバード大学の中でもごくわずかな教授にしか授与されない最高位の名誉称号「ハーバード・ユニバーシティ・プロフェッサー」をもつ。ハーバード・ビジネススクールで高い評価を得ている講義「資本主義の再構築」を受け持つ(同スクールのMBAコースでは最近5年間で最も成功を収めている)。NBERリサーチフェロー、英国学士院および米国芸術科学アカデミーのフェロー。マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン・スクールで21年にわたりキャリアを積む。同スクールで「年間最優秀教員」の栄誉を受け、イノベーションの経済学、大組織の自己変革について重点的に研究を行う。アカデミックなキャリアを重ねるとともに、企業のマネジメントにも深く関わる。アムジェン、アイデックスの取締役をそれぞれ8年間、15年間にわたり務める。2019年にフィナンシャル・タイムズ紙が選ぶ「傑出した取締役」3人のうちの1人に選ばれる。このほか、IBM、モトローラ、シスコ、ノキア、イーライリリー、BP、ENI、ユニリーバ、P&Gや多くの中小企業のコンサルタントも務め、世界の経営者層対象の講演に常日頃、招聘されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「資本主義の再構成」というタイトルである...

投稿日:2021/03/01 (月)

「資本主義の再構成」というタイトルであるが、本書の内容を示しているのはむしろサブタイトルである。つまり、「公正で持続可能な世界」に繋げるための方策を実例をまじえつつ示しているのが本書の特徴である。ESGやSDGsに関連する書籍が多数出版されているが、本書もそのなかの1冊として位置付けることができる。そして、議論の質は非常に高い。

ai さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • TATA

    好著。最近流行りの資本主義批判だが、他の著作とは一線を画す内容。象牙の塔の方々による理想論前面という感じかと思ったが、事業会社の立場から何を進めるべきかということをじっくり説いており、そこから労使関係、政治への働きかけといった社会主義的アプローチへと進める。筆者が産業界の動きをしっかり認識している分、他の書籍よりは説得力が明らかに高く、最近読んだこの手の本の中では出色でした。

  • かまる

    【資本主義の再構築 /R•ヘンダーソン】 “私はこれを神頼みの未来と呼ぶことがある” ハーバード大MBAの教授が、この神頼みが企業で起こる背景やそれを打破する方法を明快に語る。中長期のリスクに対する思考停止や認知バイアスの発動に課題感を持っていたのでとても参考になった。ポイントは長期視点とフリーライダーに対応させる(する)仕組み。やる気があれば構築は可能だ。この手の本で、今までで一番スッキリ。成程、直近5年間で最も成功した授業なのも納得💡

  • おせきはん

    利益至上主義、株主価値最大化から、目的・存在意義(パーパス)を重視した公正で持続可能な姿へと企業のあり方を変革する意義について、ケーススタディを織り交ぜて解説しています。数字よりも人間らしさを大切にすることで短期的な利益は減るかもしれませんが、長期的には働く人々が仕事に誇りを持ち、幸せになれるだけでなく、利益も確保できます。古くて新しい資本主義のあり方に希望を持ちました。

  • 田氏

    これといって、目新しいことは書かれていないように思う。と言っても、目新しくなければいけないということはないし、それは既存の考え方で解決可能なのだと示している…という見方もできる。問題があるとすれば、身も蓋もないことを言うと、面白くない。ひたすら事例、事例、事例の羅列であり、それはつまり真摯に事実を書いているからなのだけど、経営学の教科書でも読んでいるような気にはなる。また、ここで"正しい"と書かれている仕事が他のどんな"正しさ"と対抗し、犠牲にしてきたかという視点で読むと、満足のいく論述とは言い難かった。

  • koji

    これは良書。「資源収奪的な株主価値の最大化を志向した資本主義」が、「大規模な環境破壊、経済格差、信頼できる社会的仕組みの崩壊」を招いたとの認識のもと、「共有価値の創造、共通の価値観に根差した」マネジメント、会計・金融・投資、業界横断的自主規制、政府・国との協力により、資本主義を創り直す体系的な枠組みを提案します。本書が優れている点は、@段階を追って体系的に記述されていること、A具体例が多いこと(例えば日本のGPIF水野さんの例は秀逸)。特に私は中小企業向け投資業務を生業としているので、多々示唆を貰いました

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