レティシア・コロンバニ

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三つ編み

レティシア・コロンバニ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152098559
ISBN 10 : 4152098554
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

フランスで80万部突破し、社会現象となったフェミニズム小説!フランス国内の文学賞7冠(クリスタルグローブ賞、ユリシーズ賞など)。シンプルで力強い物語。20代〜40代までの女性が自分の夢のため、娘のため、仲間のために闘う。ハラハラし、差別に苛立つこともあるが、痛快なラスト。リーダビリティが高く一気読みできる。30カ国で翻訳が決定しており、映画化の予定もあります。


3人の女性、3つの人生、3つの大陸。自由への渇望。インドのスミタは、不可触民。彼女は娘が自分と同じような悲惨な状況から抜け出し、学校へ行ってほしいと願っている。イタリアのジュリアは、父親の経営するカツラ工房で働いている。父親が事故にあったとき、彼女は家族で経営する会社が破産状態であることを知る。カナダのサラは、大手事務所の有望な弁護士。もう少しで上級管理職に届きそうなとき、乳ガンであると知る。それぞれが困難に見舞われるなか、妥協することなく、自分の意思を貫いてゆく。3つの物語が絡み合いながら、一つの形を成し、それぞれの希望へと繋がってゆく。


著者:レティシア・コロンバニ
映画監督、作家、女優、モデル。2002年、オドレイ・トトゥ主演の『愛してる、愛してない…』が日本で公開された。

【著者紹介】
レティシア・コロンバニ : フランス・ボルドー生まれ。映画監督、脚本家、女優。『三つ編み』は、刊行前から16言語で翻訳権が売れて話題をあつめ、2017年春の刊行後にはまたたく間にベストセラーとなり、フランスで85万部を突破、32言語で翻訳が決まった

齋藤可津子 : 翻訳家。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ゆいまある

    キム・ジヨンより私こっちが面白かった。フランスの映画監督による小説。カナダのユダヤ系シングルワーママ弁護士が癌に倒れ、前向きに生きていくためにシチリアから取り寄せられたカツラを買う。その髪はインドで素手で糞便処理を強いられていた不可触民のもの。シチリアで材料難に陥ったカツラ職人は、シーク教徒の移民彼氏にインドから髪の輸入を提案される。それぞれ悲惨な状況と向き合う人々が感傷的ではない筆で描かれて美しい絵になる。インド映画好きだけど余りに過酷な不可触民や女性のこと知らな過ぎたと反省。インド親子幸せになって欲し

  • ネギっ子gen

    【収穫本】実に良かった。内容がベスト(とは言え、苛酷な現実を突きつけられ、たじろぎながらの読書ではあったが……)で、構成が絶妙。何より表紙が内容にマッチしている。3人のヒロインの話が三つ編みのように交差して語られていくのだが、結末で、このように話を収斂させるのか、と感嘆させられました。巧いなぁと。最後のエピローグ。<私はたんなるつなぎ、ささやかな架け橋でしかない。女たちの交わるところで、それを結びつける細い糸。世界からも人の目からも見えない、髪の毛ほどに細い糸>は、また著者自身の祈りにも似た思いなのか。⇒

  • R

    女性の自立を描いた、応援した小説と書くと陳腐にすぎる、事象としてはその通りだけども、もっと深く、世界の成り立ちに強く立ち向かう姿を描き、読む人に勇気と希望を与える作品でした。3種類の女性が、まるで違う立場だけども、それぞれ女性だからという苦難にあっている、でも、そこに屈せず自分を生きていく、その結果が、それぞれに勇気を与えることになる。3人は出会うことも、知り合うことも決してないのに、それぞれがお互いを励ましあった、美しくすがすがしい物語を味わえました。

  • Kazuko Ohta

    便所の汲み取りに生まれついた女性(インド)と、自らも籍を置く父親の会社が危機に瀕している女性(イタリア)と、癌に侵されていることを知った弁護士の女性(カナダ)。いったい誰がいちばん不幸だろうかと考えてしまいました。最も驚いたのは最初の女性スミタ。そこには尊厳など微塵もありません。彼女が受ける仕打ちは想像を絶している。人間以下の出自を彼女自身は受け入れても、自分の娘には読み書きを習わせたい。『82年生まれ、キム・ジヨン』の先行き暗いエンディングと比べて希望があります。「生まれはよくなくとも、勇気はもてる」。

  • なゆ

    終盤にむけて、3人の人生がゆるやかに編まれるようで、とてもとても良かった!地球上のバラバラの場所で、困難に立ち向かう3人の女性たち。インドの不可触民(ダリット・最下層民)のスミタは娘にだけは自分と同じ仕事をさせたくない、と命がけの計画をたてる。イタリアのジュリアは家族と工場の命運に押しつぶされそうになりながら、恋をする。カナダのシングルマザー敏腕弁護士サラは、いろいろ犠牲にしながらようやくここまで…というところで病に倒れてしまう。3人それぞれの闘いが、しなやかな希望で繋がっていく物語だった。

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