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第三の魔弾 白水uブックス

レオ・ペルッツ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560072011
ISBN 10 : 4560072019
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

16世紀のアステカ王国、コルテス率いる侵略軍に三発の弾丸で立ち向かう暴れ伯グルムバッハ。騙し絵のように変転する幻想歴史小説。

【著者紹介】
レオ・ペルッツ : 1882年、プラハ生まれのユダヤ系作家。18歳でウィーンに移住、文筆活動を始める。コンキスタドール時代の新大陸を舞台にした歴史小説『第三の魔弾』(1915)で注目を集め、幻想的な歴史小説や冒険小説で人気を博した。1938年、ナチス・ドイツがオーストリアを併合するとパレスティナへ亡命。戦後の代表作に『夜毎に石の橋の下で』(53)がある。1957年死去。近年、世界的な再評価が進んでいる

前川道介 : 1923年、京都市生まれ。京都大学文学部卒業。同志社大学名誉教授。ドイツ文学者。2010年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    「一発目はお前の異教の国王に。二発目は地獄の女に。そして三発目は――」アステカ征服をもくろむコルテスに対するはドイツの暴れ伯。ただ手に入れた弾丸は呪われていて。主人公が呪われた運命に否応なしに引き込まれていくっていう構成は、『スウェーデンの騎士』や『ボリバル侯爵』と共通しているように感じる。とくに『ボリバル侯爵』とは三つの予言が成就するという点で一層それが顕著だし。にも関わらずそれに立ち向かう主人公の雄々しさと、予言が成就した瞬間の無常観が何とも言えない。特に第三の魔弾が命中した時の寂寥感といったら……。

  • 星落秋風五丈原

    ペルッツの他の著作「スウェーデンの騎士」「ボリバル侯爵」同様、今回も導入部である「現在」と本編である「過去」の二段構成。他2作品が「現在」→「過去」という流れであったのに対して今回は「現在」→「過去」→「現在」の流れに。そしてその並べ方に意味がある。記憶をなくした片目が義眼のハンガリー騎兵隊の大尉の傍らでは、スペイン騎兵の一人の老兵が、「ラインの暴れ伯爵」と呼ばれた男の物語(=実は大尉)を語り始める。本作のみ物語がもう一度「現在」に戻ってくるのは標的を定められた魔弾の3つめの呪いと関係している。

  • pyoko45

    コルテスによるアステカ侵略という史実を元にした伝奇小説。一癖も二癖もある人々(+α)が入り乱れての幻想的な冒険活劇部分だけでも読み応えがあって充分に面白いのだけれど、あとにつづくエピローグを読み終えて眩惑。プロローグなどを読み返したうえで、改めてエピローグを噛み締めるほどに仄見えてくるその巧緻な仕掛けに瞠目。素晴らしい。

  • おおた

    読書会に向けて読了。デビュー作というのを聞くと荒削りな印象は否めない。マジック・リアリズム(略してマジリア)感が強いが、本書が書かれた時にはまだ「マジック・リアリズム」という形容詞はなく、10年後に同国のフランツ・ローが言い出す。そう考えるとラテンアメリカという場所のマジリア感ぱねえということです。

  • Tui

    舞台はコルテス将軍率いるスペイン軍に暴虐の限りを尽くされている16世紀のアステカ帝国。キリスト教の布教を名目に黄金や宝石を手にせんとするスペイン軍の、略奪と殺戮の描写が目に粘っこい。悪魔との取引で小銃を手に入れたドイツ人グルムバッハは、三発の弾で彼の地の歴史を意のままに操ろうとするが…。欲望と力に身をまかせることで容易に獣となる人間たちの、南米文学を思わせる濃厚な描写に毒されるが、実はユダヤ系作家によるドイツ文学の作品というのが意外なところ。

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