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スウェーデンの騎士

レオ・ペルッツ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336058935
ISBN 10 : 4336058938
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1701年冬、シレジアの雪原を往く二人の男。軍を脱走しスウェーデン王の許へ急ぐ青年貴族クリスティアンと、絞首台を逃れた宿無しの市場泥坊は、追っ手をまくため身分を交換して、それぞれの道へ。貴族の泥坊、全く対照的な二人の人生は不思議な運命によって交錯し、数奇な物語を紡ぎ始める。北方戦争時代のシレジアを舞台に、美しい女領主、龍騎兵隊を率いる“悪禍男爵”、不気味な煉獄帰りの粉屋、“首曲がり”“火付け木”“赤毛のリーザ”をはじめとする盗賊団の面々ら、個性豊かな登場人物が物語を彩り、波瀾万丈の冒険が展開されるピカレスク伝奇ロマン。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    レオ・ペルッツという作家は初めてなのですが18世紀初頭の北方戦争の時代の物語で一種の伝奇小説です。日本でいうと国枝史郎、半村良、初期の吉川英治などの作品に似ているような感じを受けました。大人向けの冒険小説とでも言ったらいいのでしょうか。かなりスラスラ読めてしまい楽しめました。ほかにも訳されている作品があるようで今後読むリストに入れとこうと思っています。

  • HANA

    『とりかへばや物語』や『王子と乞食』を始めとして、他人と自分の身分を取り換える話は数多い。この本も「交錯する二つの運命」ということでその系譜に連なる一冊かと思いきや、一方の運命に翻弄される様を描いたものであった。最も『王子と乞食』も基本的に動くのは王子だけであったが。そして身を取り換えてからの動きが滅法面白いのである。成功するまでの道筋、成功してからの日々、そしてラスト。序章に感じた一抹の無常感が、上手く道筋を辿ってここに結実する様は見事だった。最初から途中、そして最後まで徹頭徹尾面白く読める一冊。

  • あたびー

    面白かった!小気味よいピカレスクから、抗えぬ運命へ移行する物語の中に、人生の皮肉や時代の陰影が踊る物語。鶏攫いと呼ばれた泥棒は、道連れとなった脱走兵の貴族のボンボンに頼まれ彼の親類である領主邸へやって来たが、そこで債権者に搾取される美しい姫を見て彼女を救う決意をする。盗賊団の首領となり財を蓄えた泥棒は貴族のボンボン(騙して石灰採掘場に送り込んだ)になりすまし、姫を妻に迎え領地を切り回す。しかし運命は彼を幸せなままにはして置かなかった。信仰を馬鹿にしながら祈りの力に頼り、時にまじないを当てにするんだ。

  • まさむ♪ね

    ペルッツさん初読み。意味ありげな美しい装丁も素敵だけれど、名前の響きが好きだな、レオ・ペルッツ。一冊の本をこんなに集中して読んだのは久しぶり、ほぼ一気読みでした。読書心をくすぐる序言からラストの一文のにいたるまで、ページをめくる手を休ませない巧みなストーリー展開が見事です。1936年の作品ですが、まったく古さを感じさせません。ロマン輝く幻想的な描写も素晴らしく、このままなにも手を加えるところなくすぐにでも映画にできそうな歴史冒険物語でした。近々白水Uブックスにて刊行される『第三の魔弾』も読んでみるつもり。

  • りつこ

    いかにもぺルッツらしい。幻想と宗教的な味付けがされているけど、主軸になるのは泥棒が貴族と入れ替わるというワクワクするストーリー。教会涜しというゾッとするような悪行を働く主人公だが、その行為自体が天の審判員から罪に問われないというのがなんとも独特。残虐なこういうことをは許されて、むしろ邪な心を抱いていることで有罪とされる。ふしぎな宗教感と生命力のかたまりなような登場人物に圧倒された。

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