予言がはずれるとき 新装版 この世の破滅を予知した現代のある集団を解明する

"予言がはずれた後、教団はどうなったか。「認知的不協和の理論」を検証する社会心理学の古典に、釈徹宗氏による解説を付した新装版。

本書は予言を教義の中心におく宗教グループの布教活動に関する社会心理学的な実証研究である。著者たちは実際にこのグループに加わってその活動を追いかけ、予言がはずれた後、布教活動はかえって活発化するという逆説的な予測を検証した。私たちの日々の生活にも生じる認知的不協和とそれを解消するときに何が起きるのかを描き出す。

【原著】Festinger, L., Riecken, H. W., & Schachter, S., When Prophecy Fails: An account of a modern group that predicted the destruction of the world（University of Minnesota Press, 1956）"

【著者紹介】
レオン・フェスティンガー : 本書執筆当時、スタンフォード大学教授（社会心理学）。１９１９年生まれ。１９８９年死去

ヘンリー・W.リーケン : 本書執筆当時、ミネソタ大学准教授（社会学）。１９１７年生まれ。２０１２年死去

スタンレー・シャクター : 本書執筆当時、ミネソタ大学准教授（社会心理学）。１９２２年生まれ。１９６０年以降、コロンビア大学教授。１９９７年死去

水野博介 : １９５０年兵庫県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。１９９０‐１９９２年フルブライト客員研究員。現在：埼玉大学名誉教授（コミュニケーション論・社会心理学）

釈徹宗 : １９６１年大阪府生まれ。大阪府立大学大学院博士課程修了、博士（学術）。現在：浄土真宗本願寺派如来寺住職、相愛大学学長、同大学人文学部教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）