レイ ブラッドベリ / 宇野利泰

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華氏451度

レイ ブラッドベリ / 宇野利泰

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150116910
ISBN 10 : 4150116911
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

焚書官モンターグの仕事は、世界が禁じている“本”を見つけて焼き払うことだった。本は忌むべき禁制品とされていたのだ。人々は耳にはめた超小型ラジオや大画面テレビを通して与えられるものを無条件に受けいれ、本なしで満足に暮らしていた。だが、ふとした拍子に本を手にしたことから、モンターグの人生は大きく変わってゆく―SFの抒情詩人が、持てるかぎりの感受性と叡智をこめて現代文明を諷刺した不朽の名作。

【著者紹介】
レイ・ブラッドベリ : 1920年、イリノイ州生まれ。1947年に最初の短篇集『黒いカーニバル』が刊行され、1950年にはブラッドベリの最大傑作といわれる『火星年代記』が、1953年にはディストピア的未来世界を描いた長篇『華氏451度』が刊行された。そのほか、奇想に満ちたイメージ豊かな短篇集を発表しており、幻想作家ブラッドベリの名声と評価を不動のものにした

宇野利泰 : 1909年生、1997年没、1932年東京大学独文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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言わずと知れたSFの名作。何十年も前に描か...

投稿日:2012/10/08 (月)

言わずと知れたSFの名作。何十年も前に描かれた作品で未来が舞台なのだが、今とリンクしてる部分が多く作者は先見の明があったんじゃなかろうかと。読書家にとってはこういう未来は嫌ですね。

凍土 さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    あらためて言うまでもなく、本書はブラッドベリの代表作の一つである。これをブラッドベリのベスト・ワンに推す人もいるだろう。ただ、この作品はブラッドベリの描き出す独特の幻想世界とは趣きを異にする。あまりブラッドリらしくはないのだ。どちらかといえばオーウエルの描く世界、ことに『1984年』との近接性を思うだろう。つまり、この時期のブラッドベリは文明全体への危機意識を強く持っていたのだろう。焚書の火、都市を焼き尽くすさらに大いなる火。その意味では典型的なディストピア小説だが、そこには対極の火による救いも語られ⇒

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    読書メーターに記録して4000冊目。そして『PSYCHO-PASS』を読んだのがきっかけで「ディストピア小説を再読しよう」と決めて再読。「焚書をする者はいずれ、人をも焼くであろう」という言葉は現実となった。周りに無関心で貝殻のような通信機を常時、嵌めて架空の家族との時間のみを愉しむミルドレッドや周囲に気持ち悪さを感じてしまいます。むかっ腹が立ったのはダイジェスト版に纏められた本や情報。言の葉の叡智を馬鹿にしているのか!!しかし、「本には肉桂のような香りがする」、「枯葉の匂い」など、共感ある所に救われます。

  • サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

    過去に読んだ作品で一度手放したのではあるが、どうしてもまた読みたくなって購入。古典が古典として残るにはやはり理由がある。素晴らしい。1953年に書かれた本だが、とても60年前のものとは思えない。すべて書物が禁止された世界、人々は溢れるような与えられた情報のみを無条件に受け入れている。焚書官のモンターグはある少女と出逢ったことをきっかけに自分達の置かれた状況に疑問を持っていく。溢れんばかりの情報が垂れ流されている現代を正に予見した作品。★★★★★

  • 優愛

    華氏451度、この温度で紙は燃える。思想管理のもと本を読む事が禁じられた社会でその書物の捜索と焼却を任務とする男はある出会いをきっかけに本の虜となるが同時に強い粛清を受ける事になる。「本を読めば同じ狂気の過ちを繰り返さずに済むかもしれないじゃないか!」不適切な表現があろうともそれを鵜呑みにはせず行動に移してはいけないと自制する責任は、表現のもとで読者自身に課せられているのであり表現規制の理由には決してならない。書物が焼き払われても物語を後世に残せる様、人々が本を必死に暗記し守り続ける姿に胸を打たれます。

  • tokko

    色彩を使った描写や比喩表現の多さから詩的な印象を受けた。まるで印象派の絵画を観ているようだった。その表現の柔らかさと、語られる内容の強烈さにギャップを感じる。僕はテレビを捨ててしまったので(その番組内容のあまりの薄っぺらさから)、ブラッドベリの言わんとしていることがよく分かる。佐野眞一さんの解説も含め、読書の大切さを再認識させられた。

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