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刺青の男 新装版

レイ・ブラッドベリ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150118976
ISBN 10 : 4150118973
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

暑い昼下がりにもかかわらず、その男はシャツのボタンを胸元から手首まできっちりとかけていた。彼は、全身に彫った18の刺青を隠していたのだ。夜になり、月光を浴びると刺青の絵は動きだして、18の物語を紡ぎはじめた…。流星群のごとく宇宙空間に投げ出された男たちを描く「万華鏡」、ロケットにとりつかれた父親を息子の目から綴る「ロケット・マン」など、刺青が映しだす18篇を収録した、幻想と詩情に満ちた短篇集。

【著者紹介】
レイ・ブラッドベリ : 1920年、イリノイ州生まれ。1947年に最初の短篇集『黒いカーニバル』が刊行され、1950年には最高傑作といわれる『火星年代記』が、1953年にはディストピア的未来世界を描いた長篇『華氏451度』が刊行された。2012年、91歳で死去

小笠原豊樹 : 1932年生、詩人、ロシア文学研究家、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    これもかなり昔に読んで構成の楽しさにひかれたことを覚えています(内容はまるっきりですが)。18の短篇がSFに関することが多いのですが、ありとあらゆる分野にわたっている話で、確かに刺青に彫られているような雑多な感じがします。幻想的な感じを受けるものが結構あります。私の印象に残る作品は「万華鏡」「狐と森」「訪問者」です。訳者による「ブラッドベリおぼえがき」が参考になります。

  • kinkin

    男の刺青が夜になると18の短編を紡ぎだすという設定。どの話もとても幻想的。「万華鏡」を読んでいると夜空に散る花火を連想できるし「長雨」は雨の中の閉塞感から開放感が読み手にも伝わってくる。「ロケット」、「ロケットマン」 他。一度読むだけではなくもう一度たとえば順番を変えたり、外に出て読んでみるといったことも面白いと思った。あまり厳密に意味や解釈をするよりリラックスして読む本。 60年以上前にこのような話を作り出したブラッドベリという人はどのようにアイデアを出しかきあげたのだろう。

  • セウテス

    設定の入れ墨はなんの意味が在るのか解らないが、18の宇宙を意識する短編集。「万華鏡」宇宙でロケットが爆発、乗組員の一人は月の方へ、一人は地球へと落ちていく間の物語。地球では落ちて来る乗組員を、流れ星だと思い願う母子が描かれる。サイボーグ009の、ブラックゴースト編のラストに重ねて平和を祈りたくなる。全体として本作品が描かれた頃、夢の様な未来の出来事であり、わくわくやドキドキの感覚は、今とは大きく違うのだろう。大切なことは、発展と人の幸せは別であると、物語は示している事だろう。人としての発展を、目指したい。

  • chantal(シャンタール)

    全身に美しい刺青を入れた男。それは夜になると次々と物語を見せる不思議な刺青だった。物語は全て未来の話、原爆や細菌で滅びた地球から逃げる人、火星へ捨てられた人。50年前に語られた「未来予想図」は今とほぼ変わらない。本当に百年後、二百年後には私たち人類が滅ぼしてしまった地球に、こうして復讐されるのかもしれない。なんだか背中がゾクッとするようなお話ばかりだったが、最後の「ロケット」はだからこそ、人の心を大切にしなさいと暗示してるのかな?と思わせる暖かいお話。でも気をつけて、隣にいるその人は火星人かもしれない😱

  • 催涙雨

    今まで読んだすべての短編集のなかでいちばん好きかもしれない。「万華鏡」「形勢逆転」「長雨」「今夜限りの世界」「町」「ロケット」など、列挙すればキリがないのだが、とにかくすばらしい短編がたくさんこの本のなかに眠っている。なかでも「ロケット・マン」はほんとうに言葉にし尽くせないほどすばらしい作品で、今まで読んだ短編のなかでいちばん好きなものだと(少なくとも今は)冗談抜きで思っている。短編を丸ごと引用したいほどにどの文章も美しく詩情豊かでほんとうに素敵なのだ。小笠原豊樹の翻訳もすばらしい。「でも、たまに母さんに

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