レイ・ジャッケンドフ

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思考と意味の取扱いガイド

レイ・ジャッケンドフ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000054720
ISBN 10 : 4000054724
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

思考を言葉で表現することも、言葉が表現する意味が他者に伝わることも、ありふれていて自明に思える。けれども意味は柔軟で、臨機応変で、ふつう考えられているよりずっと複雑なものだ。意味をめぐる従来の考察が行き詰まる理由をていねいに解きほぐし、認知的視点から、人がどのように思考し、話し、世界を認識するかを解き明かしていこう。そこから否応なしに出てくるのは、思考と意味の大部分は私たちには意識できないという奇妙で落ち着かない結論だ。そう、私たちが合理的思考として意識的に経験しているのは、脳の中で起きていることをおぼろげに映し出したものにすぎない。

目次 : 第1部 言語、言葉、意味(思考と意味の取扱いガイドが必要なわけ/ 言語とは何か ほか)/ 第2部 意識と知覚(思考するとはどういうことか/ “意味の無意識仮説”を検証するいくつかの現象 ほか)/ 第3部 指示と真理(世界について語るために言語をどう使うのか/ 会話における指示の食い違い ほか)/ 第4部 理性と直観(合理的に考えているとはどのようなことか/ 合理的思考を私たちはどのくらい実際に行っているのか ほか)

【著者紹介】
レイ・ジャッケンドフ : 1945年生まれ。1969年マサチューセッツ工科大学(MIT)でPh.D.(言語学)取得。1971‐2006年ブランダイス大学言語学教授、2005‐17年タフツ大学哲学教授(Seth Merrin Professor)。現在はタフツ大学とブランダイス大学の名誉教授。自然言語の意味のシステムと、それが人間の概念システムとどう関わっているか、それが言語でどう表現されるかを主として研究。クラシック音楽のクラリネット奏者でもあり、ボストン界隈で演奏活動をし、音楽認知理論の研究も行う。2003年にジャン・ニコ賞、2014年にデイヴィッド・ラメルハート賞を受賞

大堀壽夫 : 1992年カリフォルニア大学バークレー校でPh.D.(言語学)取得。現在、慶應義塾大学環境情報学部教授。専門は意味論、機能的類型論

貝森有祐 : 現在、東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士後期課程に在籍。専門は認知言語学

山泉実 : 2010年東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程修了、博士(学術)。現在、大阪大学大学院言語文化研究科日本語・日本文化専攻専任講師。専門は語用論、意味論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 田氏

    ようやく読了、言語と意味と認知を叩きなおす頭のブートキャンプ。ものを見るとか思考するとか、意味のある言葉を発するとか、そういう活動の根本を「認知的視点」で考えてみたらどうなるか。「これ」という語のはたらきを言葉で説明することはできても、「これ」自体は見たり感じたりすることはできない。ウィトゲンシュタインも悩んだ、「知っているが語れない」もの。それら困難なものを、われわれはどのようにして認知するのか。"取扱いガイド"であるから、取り扱う必要に迫られなければ読む必要もない。でも、そういうのが面白かったりする。

  • borisbear

    本書は言語的「意味」について、日常的視点と認知的視点の区別をまず明示している点が良い。意味の問いは、日常的視点では「この文の意味が分からないので説明して下さい」のように基本的に具体的でしかありえない。一方「意味とは何か」という一般形の問いは、認知研究の問いで、理論概念としての「意味」の要求仕様策定から始まる。この区別をいつの間にか曖昧にすることが混乱の元になるし、著者が揶揄する「偶像破壊的な言い方」(XXは存在しない、という形の反常識的哲学説)は、その混乱の悪用と思える。

  • anaggma

    何となく分かったけど、説明できるほどは分からない。

  • kamanaka_gani

    ジャッケンドフさんすごいなあやっぱ。 訳ですが、前半がすばらしく読みやすいのに比べて、後半はちょっとわかりにくく感じました。原著の英語が全体わりと口語に近くて非常に読みやすいのを考えると、ちょっともったいないかなという印象。

  • takao

    ふむ

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