レイモンド カーヴァー / 村上春樹

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英雄を謳うまい

レイモンド カーヴァー / 村上春樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784124035087
ISBN 10 : 412403508X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

来るべき作品世界を暗示する最初期の習作群、単行本未収録の詩、自作を語るエッセイや本の序文、書評、死を目前にした最後の散文まで。作家カーヴァーの起点と終着点を結び、主要なコレクションを補完する作品集。

【著者紹介】
レイモンド カーヴァー : 1938年、オレゴン州生まれ。製材所勤務、病院の守衛、教科書編集などの職を転々とするかたわら執筆を始める。77年刊行の短篇集『頼むから静かにしてくれ』が全米図書賞候補、83年刊行の同『大聖堂』が全米批評家協会賞及びピュリッツァー候補となる。その独特の味わいの短篇作品はアメリカ文学界に衝撃を与え、後進の作家にも大きな影響を与えた。数々の短篇作品のほか詩人としての作品も多数。88年、肺癌のため死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    レイモンド・カーヴァーについてのエッセンスが濃縮されたコレクションズ。初期作品や詩、解説、書評、エッセーなども収録されているお得感。知らない作家やそしてヘミングウェイ作品に対する愛の深さと作品も読まずにヘミングウェイのセンセーショナルな私生活ばかりを槍玉に上げる伝記作家への罵倒が飛び出る「成熟すること、崩壊すること」や「裏切り」という詩が好きだ。そして「髪の毛」の歯の間に何かが詰まった時の独特の不快感と「鮮やかに赤い林檎」の叫んでも変えられないし、誰にも届かない一方通行の不毛さは余りにも生々しい。

  • Coto+Ri

    初カーヴァーにはおすすめしませんが、カーヴァーを好きな人には是非読んでほしい。もっとカーヴァーが読みたくなるし、カーヴァーの書評で取り上げられて いる作品もすべて読みたくなる。カーヴァーの書くことに対する誠実さと素直さがこんなにもうれしい。わたしはまた読書の喜びを知りました。

  • Holden Caulfield

    初めてカーヴァーを読むときに、 絶対に選択してはダメな作品、 出来る事なら「かなり」カーヴァーを読み込んでから手に取ってもらいたい一冊だ、

  • DEE

    どこにも載らなかった初期の短編やら書評やらエッセイを集めた作品集。 中学の時の夏休みの宿題で英文和訳があった。 その中でカーヴァーの「Hair」という作品を拙いながらも訳したのだけど、それが妙に心に残っていて、いつかきちんとした訳を読みたいと思っていたところこんなところで出会えた。 しかも村上春樹訳で。 習作なんかもありカーヴァー大好きでなければいささか読むのは飽きてくるけど、この作品を読めただけでもよかったかな。

  • あなた

    「生きることだ。それは常に生きることなのだ」とカーヴァーは言う。生きているとあるとき「ちょっとしたこと」が起こる。そのちょっとしたことが人生に不思議な流れをもたらしてくるからと。カーヴァーがいろんな短編でたえず口にしたのは、生きることにはただそれだけでわたしが気づかなかったなんかしらの秘密がある、ということだと思う。あしたのひみつ。どうしてひとは生きなければならないのか? あなたが生きていることそれそのものは、いつもあしたの秘密であり、だから明日あなたに、ささやかだけれどちょっとしたことがおとずれるから。

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