レイチェル・ルイーズ・スナイダー

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目に見えない傷

レイチェル・ルイーズ・スナイダー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622088967
ISBN 10 : 4622088967
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ドメスティック・バイオレンスは世界中で深刻な被害をもたらしている。けれども何が問題の本質なのか、そもそも何が起こっているのか、理解されているとはいえない。著者は、被害者、加害者、双方の家族、支援組織のアドボケイト、警察官などに会い、話を聞いていく。ひとは被害者に「なぜ逃げないのか」と問うが、被害者は加害者といることを選択しているのではなく、現行制度のなかで最大の警戒をしながら動いている。加害者はパートナーの日常をコントロールし、力を喪失させる。制度の隙間は事態を深刻化させる。取材するうち、そうしたことが分かってくる。警察、支援組織、法執行機関という、異なる価値観に基づく組織の連携をどうとるか、DVの危険度を判定する基準をどうつくり、共有するか。被害者が仕事や人間関係を失わずに生活をするためのプログラムとは。何年もかけた取材によって、外からは見えにくいDVの実態を明らかにし、解決への糸口を示した本として、アメリカで高い評価を得た。

目次 : 第1部 結末(彼女たちは家に残る/ 出会い/ 何を見落としていたのか/ 日常生活をコントロールされる/ 熊が来る/ 土壇場での努力/ 愛した人に命を奪われる/ 世界はもはや同じではない/ 何もしなければ何も変わらない/ 力の喪失)/ 第2部 始まり(バタラー介入プログラム/ 刑務所でのプログラム/ キレるというフィクション/ 加害者のナルシシズム/ 被害者に依存する/ 警官の対応/ 面会/ 脱落者)/ 第3部 その狭間に(制度の隙間/ エンパワメントには主権が必要/ ハイリスクチームの戦略/ 被害者を訪ねる/ 死んだふりをする/ 自由への道/ 影のような存在)

【著者紹介】
レイチェル・ルイーズ・スナイダー : ジャーナリスト。アメリカン大学准教授。『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』『ニューヨーカー』『ワシントン・ポスト』などに寄稿多数。著書に『放浪のデニム』(矢羽野薫訳、エクスナレッジ、2007)などがある。『目に見えない傷―ドメスティック・バイオレンスを知り、解決するために』でJ.Anthony Lucas Work‐in‐Progress Awardを受賞

庭田よう子 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • katoyann

    DVによる殺人被害ついて取材したルポルタージュである。20代の女性が子どもとともに夫から銃で殺されるという残忍なニュースの取材に始まり、バタラー介入プログラムの現状やレスポンスラインなどのDVアドボケイターの役割も紹介している。 多くのDVに関する研究書と同様に「男性は権威者であり女性は男性に対して従順であるべきだ」という男性の信念体系がDVの背景にあると指摘する。バタラーの特徴もいくつか描かれているが、「融通の効かない性格」という説は初耳だった。DVは急増しており、対策予算の増額も急務だとする。

  • Fumi Kawahara

    ディープ_( _´ω`)_ペショ・・・なのに、読むのをやめられない止まらない(つまり、いい本。さすがやで、みすず書房)・・・アメリカ史読む前にアメリカの底辺を押さえよう!と思ってるんだけど、ハードでディープ・・・もう、ほんと、やめよ?銃・・・・廃銃令しよ・・・てか、この文脈でMeToo運動なら納得やで。大麻解禁の話もそうだけど、太平洋渡って日本来ると、こういう運動でどうして上っ面だけのファッションになっちゃうんだ・・・結局、他人事か・・・

  • こゆき

    仕事の教養として図書館で借り目を通した。(流し読み) 眺めていくだけで心が痛くなった。 心のキズは目に見えないから第三者から理解されることは難しいのだろう。

  • takao

    ふむ

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