レイチェル・ルイス・カーソン

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センス・オブ・ワンダー 新潮文庫

レイチェル・ルイス・カーソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102074022
ISBN 10 : 4102074023
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

雨のそぼ降る森、嵐の去ったあとの海辺、晴れた夜の岬。そこは鳥や虫や植物が歓喜の声をあげ、生命なきものさえ生を祝福し、子どもたちへの大切な贈り物を用意して待っている場所…。未知なる神秘に目をみはる感性を取り戻し、発見の喜びに浸ろう。環境保護に先鞭をつけた女性生物学者が遺した世界的ベストセラー。川内倫子の美しい写真と新たに寄稿された豪華な解説エッセイとともに贈る。

目次 : センス・オブ・ワンダー/ 私のセンス・オブ・ワンダー(きみに教えてくれたこと(福岡伸一)/ 詩人科学者の遺言(若松英輔)/ 私たちの脳はアナログな刺激を求めている(大隅典子)/ 見えない世界からの贈りもの(角野栄子))

【著者紹介】
レイチェル・カーソン : 1907‐1964。ペンシルベニア州スプリングデールの農場主の娘として生れる。ペンシルベニア女子大学で動物学を専攻後、ウッズホール海洋生物研究所などで研究を続ける。1936年漁業水産局に就職し、政府刊行物の編集に従事。’40年に魚類・野生生物局に移り、’52年に退職するまで、野生生物とその保護に関する情報収集にあたった。’51年の『われらをめぐる海』で、生物ジャーナリストとしての地位を確立。’62年に発表された『沈黙の春』は、自然破壊に警告を発した先駆書として、その後の全世界に大きな影響を与えた

上遠恵子 : 1929年生れ。エッセイスト、レイチェル・カーソン日本協会理事長。東京薬科大学卒。’74年、ポール・ブルックス『生命の棲家』(後に『レイチェル・カーソン』と改題)を訳出。以来カーソン研究をライフワークにする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    レイチェル・カーソンの遺作。まずタイトルがいい。しかも、内容はまさにタイトルそのままである。甥のロジャーとともに経験した自然の様態はいずれをとっても不思議と驚異に満ちている。月を背景にした渡り鳥の帰還などは、まさに神秘的ともいえる体験だっただろう。森そのものや苔、地衣類の匂いもまたそうだろう。そして、耳をすますことで得られる様々な鳥たちの声。それは大江健三郎のいくつかの作品に描かれる、長男ヒカルの物語にも呼応する。そして、末尾のカーソンの遺言めいた言葉も真に示唆的である。

  • やすらぎ

    子どもたちは、いつも生き生きと新鮮で美しく、驚きと感激に満ちあふれている。大人になると、澄みきった洞察力や畏怖すべきものへの直感力が鈍り、失ってしまう。センス・オブ・ワンダーは、その感性を蘇らせてくれる。…自然の音に耳を傾けるだけでも、星の灯りを探すだけでもいい。…ほら幼木があるわ。リスのツリーにちょうどいい。こっちはもっと小さいから虫たちのツリーだ。足元を見て歩かないと踏んじゃうよ。…虫の音が聴こえてくる。演奏が終わる頃に冬がやって来る。…生命の輝き。自然に沈黙はない。レイチェル・カーソンのメッセージ。

  • ehirano1

    タイトルが唯々美しい!そしてなぜか大切にしたいと思わせます。

  • はっせー

    この本はレイチェル・カーソンさんと甥っ子のロジャーが自然との対話をまとめた本になっている。まるで詩のような美しい言葉でまとめてあり、読んでいて風景を想像できる。草花の綺麗さ。昆虫の不思議さ。自然の摂理。今の私達現代人に足りないのは、情緒ではないかと思う。道端に咲く花に気づく情緒が養えていない。だからこそ自然と対話することなく、自然を破壊してしまう。題名になっているセンス・オブ・ワンダーは、神秘さや不思議さに目をみはる感性と訳されています。私は、自然美と人間美の接合点にセンス・オブ・ワンダーがあると思った!

  • やっちゃん

    エンタメに溢れた現代はそれを消費するのに大変で、もっと原始的な楽しみがあることを忘れていることに気付かされる。縁側に座って周囲を観察したりぼーっと自然の音を聴いたりしてみようかな。おじいちゃんみたいだけど笑。

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