レイチェル・カーソン

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沈黙の春 光文社古典新訳文庫

レイチェル・カーソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334104214
ISBN 10 : 4334104215
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

人間の生活に多大な便宜をもたらした化学薬品の乱用によって、自然、生態系が破壊され、当の人間をも蝕んでいくその恐ろしさを最初に告発した海洋生物学者レイチェル・カーソンの代表作。当時はあまり知られていなかった残留農薬の問題や、食物連鎖による生物濃縮(生体濃縮)がもたらす生態系への影響を公にし、社会的に大きな影響を与えた。歴史を変えた世紀のベストセラーを読みやすい新訳で。

【著者紹介】
レイチェル・カーソン : 1907‐1964。アメリカの科学者、サイエンスライター。ペンシルベニア州生まれ。大学卒業後にウッズホール海洋生物学研究所の夏期研修に参加して以来、海洋生物学の研究を続ける。1936年に商務省漁業局科学調査部に入り、その後、内務省魚類野生生物局に異動。最初の著作は『潮風の下で』(1941年)。1951年に出した『われらをめぐる海』は全米図書賞を受賞するなどベストセラーとなり、サイエンスライターとしての地位を確立した。1962年に『沈黙の春』を出版し、’64年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nobi

    浸透性殺虫剤やヒ素系除草剤などの大量散布が行われていた1950年代。ニレの木への殺虫剤散布がコマツグミの囀りを聞けなくし、ブタクサ駆除一年後にブタクサが繁茂するといった当時の事例を次々と示されると、彼女の暗澹たる気持ちが乗り移ってくるよう。自然を愛するが故にその異変の重大さにいち早く気づき、進化をテーマとする予定を変更してまで事態の調査に邁進し、果敢に問題提起してゆく。濃縮、浸透、食物連鎖といった自然の連関に関する名講義を受け続けるよう。科学的アプローチの中に、それぞれの生き物たちの姿が目に浮かんでくる。

  • plum

    『ザリガニの鳴くところ』の湿地帯のイメージを思い出しながら読んだ。1940年代に殺虫剤(DDTジクロロジフェニルトリクロロエタン)の登場と抵抗性獲得。安価で毒性が強い殺虫剤アルドリン空中散布でマメコガネJapanese beetleを撲滅しようとするが,それがせめぎあいの昆虫社会を破壊してしまう。大勢の人たちになんの相談もなしに,害虫のいない世界こそが最高……と決断を下したのは誰なのかp194。がん誘発物質(>治療薬)予防策へのシフトを。

  • yo_c1973111

    これまで読了した自然科学系の書籍に幾度となく参照されていた本書をようやく読みました。オリジナルの上梓は1962年です。過去に斯様な読み物としての告発があり、農薬制限が行われたトリガーなるものに触れる価値はあったと思いました。現代では、本書も起点とし化学物質の制限が施行されており食物、自然サイクルへの配慮はなされているものと思います。歴史とは人類の自惚れの記録であり(現代も自惚れている)、表面的な理性を振り子の一方へ振り上げた本書を経験したことは、個人的に意味あるものと思いました。

  • nightowl

    農薬散布より自然の細菌や問題となるものの捕食者を増やす食物連鎖の方法で害を減らせるのでは?という提示。情報源は確かな反面、〜だろうか/〜ではないのかの多用で言い切りが少ないことにより主観が強めと感じてしまう問題。追い込まれたかのような文章(背景を知り納得)が持つ力に圧倒されながら読み終える。

  • Go Extreme

    合成殺虫剤 生物殺滅剤 DDT 生態系のバランス破壊 食物連鎖 生物濃縮 有害生物 駆除 自然との戦い 鳥のいない空白地帯 野生生物への壊滅的影響 殺虫剤抵抗性 生物学的防除 不妊化雄 放出 ラセンウジバエ 天敵利用 総合的病害虫管理 IPM 食品汚染 残留農薬 人間への健康リスク 発がん性物質 ワーブルク説 白血病 細胞呼吸阻害 突然変異原 センス・オブ・ワンダー 地球に向かう人類 つれなき美女 ジョン・キーツ 黙示録的な物語 生きた自然の均衡 環境保護運動 警世の書 自然との共生 人間も自然の一部

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