レイチェル・カーソン

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センス・オブ・ワンダー

レイチェル・カーソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480860965
ISBN 10 : 4480860967
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

壊れようとしている世界を生き延びるために。若き俊英が、環境学の先駆者による世界的ベストセラーを訳し下ろし、同時にその未完の作品を今京都から書き継ぐ。

【著者紹介】
レイチェル・カーソン : 1907‐1964 アメリカ合衆国ペンシルベニア州生まれ。アメリカ内務省魚類野生生物局の水産生物学者として研究に励む。1962年化学物質の危険性を取り上げた著書『沈黙の春』(Silent Spring)で公害問題を厳しく告発、環境問題の嚆矢となる

森田真生 : 1985年生まれ。独立研究者。京都を拠点に研究・執筆の傍ら、国内外で様々なトークライブを行っている。著書『数学する身体』で第15回小林秀雄賞受賞、『計算する生命』で第10回河合隼雄学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』の新訳かと思っていたが、本書はその上にさらに訳者の森田真生によるオマージュ「僕たちの『センス・オブ・ワンダー』」が付け加えられている。カーソンのそれがメイン州であったものが、ここでは京都の東山の麓である。訳出のかたわら、森田は自身の子どもたち(長男=4歳〜7歳、次男=1歳〜4歳)とともに、この家の庭や菜園にやってくる虫たちやカエル、あるいは季節ごとの鳥などを通じて自然のサイクルを感じ、数々のワンダーを得る。長男が初めてモリアオガエルを捕まえた時、また初めて⇒

  • クプクプ

    私はレイチェル・カーソンは、昔の翻訳で「沈黙の春」も「センス・オブ・ワンダー」も、既に読んでいましたが、森田真生さんの新訳も、新しい世代の言葉で成功している、と思いました。また、この作品はカーソンの文章が短いのが特徴で今回は森田真生さんのエッセイが載っていました。二人のお子さんがいるようなので、著者のお父さんの顔を見ることが出来てよかったです。京都に住み、お子さんと一緒に庭に訪れたモリアオガエルを観察するシーンも印象的でした。また、月の引力が地球の海の干満に影響を及ぼすことも初めて知りました。(つづく)

  • @nk

    著者である Rachel Carson の死後(翌年の1965年)、彼女の友人たちにより世に出された『The Sense of Wonder』。日本では上遠恵子訳が1990年代以降、今も多く読まれている。そして2020年代、感染症が猛威を振るうなか、上遠恵子訳は新潮社にて文庫化され、筑摩書房では新訳が出されることになる。その新訳が今年3月に発行された本書であり、Rachel Carson の未完の想いを訳者の森田真生氏が書き継いだものも、大きく併録されていた。森田氏の著書を以前に読んでいたこともあり、⇒

  • 井月 奎(いづき けい)

    執筆時、レイチェル・カーソンは癌に蝕まれており、人生の終焉に向かっていました。命の源である海で死を抱くレイチェルはこれから人生がはじまる甥のロジャーと散策します。そこにはほとんど永遠に続くであろう波と、わずかな時間を生きる小さな蟹がいて、二人は夢中で蟹を探します。時間の流れの違う者たちが同じところに存在している不思議。それらが邂逅する奇跡。その不思議と奇跡を慈しみ、命の輝きを見出すこと、それは関係と命の永遠を意味すると思います。そしてその関係と意味を思うことこそが「センス・オブ・ワンダー」なのです。

  • あや

    今はどうかわからないけど、私が10代の頃は、レイチェル・カーソンと言えば『沈黙の春』で、新潮文庫の100冊に入っていたように記憶している。20代の頃書店で働いていた時、本書は佑学社から出ていて、ロングセラーであった。書店を退職してから、なぜあんなにロングセラーであったのだろうか、と知りたくて20年くらい前に購入して積読にしていたのを、ついに読みました。文章が美しい。情景が浮かぶ。自然から学ぶこと。カーソンは海洋学者だけど、まるで詩人のようである。

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