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凍てつく海のむこうに

ルータ・セペティス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001160123
ISBN 10 : 4001160129
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1945年1月、第二次世界大戦末期。ソ連軍の侵攻がはじまるなか、ナチス・ドイツ政府は孤立した東プロイセンから、バルト海を経由して住民を避難させる“ハンニバル作戦”を敢行した。戦火をのがれようとした人びとのなかには、それぞれに秘密をかかえた四人の若者がいた。海運史上最大の惨事ともよばれる“ヴィルヘルム・グストロフ”号の悲劇を描く、傑作歴史フィクション。知られざる歴史の悲劇をひもとき、運命に翻弄された若者たちの姿を鮮明に描く、カーネギー賞受賞作。

【著者紹介】
ルータ・セペティス : アメリカ、ミシガン州生まれ。リトアニアからの亡命者を父に持つ。音楽プロデューサーとして活躍後、2011年に『灰色の地平線のかなたに』でデビュー。『凍てつく海のむこうに』で2017年カーネギー賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    『カーネギー賞』受賞作。YA向きの分類なのが残念。1945年1月、ナチス政権がソ連軍のドイツ侵攻より東プロイセンから民間人や病兵をバルト海経由で避難させる「ハンニバル作戦」を敢行させた。それに乗り込もうとした人には、場所柄、ポーランドやリトアニアなとバルト三国の人々もいた。ヒットラーから苦しめられた彼らはロシアから見れば敵国の人間となる。国籍がバラバラな4人が入れ違いに語る構造。誰かから強く見える人がほかの人の視点を通してみると全く違う。それが物語にプリズム的効果を与えている。

  • あじ

    【2017年カーネギー賞受賞作】第二次世界大戦末期。ナチス・ドイツはソ連の侵攻から住人を避難させる、ハンニバル作戦を開始した─。背後から迫る軍靴を聞きながら、飢えと寒さに追い立てられる一行。四人の男女が入れ替わり立ち替わり“称”を担い、緊迫感を煽り続ける。四人に仕込まれたミステリーな要素と、戦争の理不尽さ、そして最後に待ち受ける大パニック…。その渦中に投げ出された子供たちの心境を想像すると、忘れられぬ読書体験という言葉がぴたりと嵌まる。R.J.パラシオ著『もうひとつのワンダー』と共に今年の一冊に推薦する。

  • 星落秋風五丈原

    4人の主人公のうちアルフレッドは三人とは異なる描き方をされる。常に“ハネローレ”という女性にあてて手紙を書いており、彼の行動自体の描写は少ない。そして物語が進むと共に、彼の手紙と実際の描写に齟齬が生じてくる。手紙では総統を讃え、えらく勇ましく、誇らしい仕事をしていると述べるが、実際は一番の下っ端で、どうやら容貌も優れていないようだ。また、変な事に、出している相手“ハネローレ”からの返事を受けた内容になっていない。つまり、一方的に書き続けている。なぜ相手は返事を書かないのか。架空の相手なのか。

  • モトラッド

    ★★★★★ 読友のあじさんのレビューに触発されて読んだ1冊。綺麗な装丁の手触りを、手に汗握りつつ一気読みしました。欧州における第二次大戦史は、元々、興味があり、詳しいと自負していましたが、この〈ヴィルヘルム・グストロフ〉号の悲劇は、勉強不足で知りませんでした。戦争の悲惨さ・現実に、眼を逸らさせずに語る手法として、登場人物の四人に、それぞれの称を担わせる構成が秀逸です。あまりに救いのない展開でしたが、読み終える直前のエピローグに救われるあたり、この著者の力量を感じました。今年度マイ・ベスト3に入る傑作です。

  • シュシュ

    第二次大戦中のハンニバル作戦。避難民を船に載せて運んだのだが、魚雷に当たって、大勢の人たちが亡くなった。その中にいたリトアニア人の21才の看護婦、ポーランド人の15才の少女、東プロイセン人の若者、ドイツ人の17才の水兵4人の話。ゆっくりと始まった話だが、中盤からは一気にストーリーが加速したように感じた。残虐なソ連兵と対象的に、ポーランド人の少女エミリアが可憐な野の花のようだった。

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