ルース・バーナード・イーゼル

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絵画とタイトル その近くて遠い関係

ルース・バーナード・イーゼル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622095569
ISBN 10 : 4622095564
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

誰もが知る絵のタイトル、今後もそれ名で呼ばれつづけるだろうあのタイトルは、いつ、誰によってつけられたのか。それは画家が描こうとしたものを本当に正しく伝えているのか。異色の美術論。

目次 : 1 仲介者―命名し流通させる(タイトルがなかったころ/ 画商と公証人/ 初期のカタログ製作者 ほか)/ 2 見る人―見て理解し、意味を解き明かす(タイトルから読み解く/ タイトルの力/ たいていの人は字が読める ほか)/ 3 画家―描くだけでなく、すべてを創り出す(ダヴィッド“ホラティウス兄弟の誓い”の力/ ターナーの詩的「偽り」/ 声明書としてのクールベ“画家のアトリエ” ほか)

【著者紹介】
ルース・バーナード・イーゼル : 1947‐。ニューヨークに生まれる。1971年、イェール大学博士号(英語・英文学)取得。カリフォルニア大学ロサンゼルス校とボストン大学で教鞭を執り、現在、イェール大学スターリング・プロフェッサー・オブ・イングリッシュ。18世紀から20世紀の文学、ジェンダーとセクシュアリティの歴史、文学と視覚芸術の関係についての研究を専門とする。アメリカ芸術科学アカデミー会員

田中京子 : 1948年、東京に生まれる。津田塾大学英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • GIGI

    タイトルに惹かれて。日本の絵画を解説している著書等と比較すると研究本なので、とっつきにくさがある。慣れてみれば、通り一遍の解説本とは違い、歴史的観点や画家本人のインタビュー等、確かな裏付けをもとに「なぜそうなのか」「意図はなにか」「人間ゆえの見方の落とし穴」などなど、絵の見方、見せ方、近現代における作家と画商のプロモーションと含蓄に富んでいる。以前現代画家がインタビューで「若い時はとにかく名前を売るために何でもやった」「名前を憶えてもらわないとどうしようもない」みたいなことを言ってたけど名を売るって大変。

  • 邪馬台国

    作品にタイトルをつけるという取り組みがそもそも「当たり前」では無かったことに驚き。作品とタイトルとの関係性を意識するのも割と近代からのようだったり、そもそも作者が不本意につけていた場合や、学芸員・所有者が命名したケースもあったりと、時代によってはキャプションを読む事が作品鑑賞の妨げになってしまうのだと思うとなかなか興味深い。

  • eraser head

    絵画は、それ自体で自立した表現様式ではなく、鑑賞者との関係性の中で、その都度解釈が成立する。解釈は大抵、直に感情や感覚に作用せず、言葉によってその輪郭が定められる。そこで絵画のタイトルの役割とは何か。古くは絵画を管理、流通するために付けられ、アカデミーが成立してからは鑑賞者に供されるガイドとして付けられ、時には流通の過程で勝手にタイトルが変更されたり等、絵画の鑑賞へ導くために多面的な役割を果たしている。第3部でのそれぞれの画家のタイトルに対する考えがみな面白い。図版が豊富。

  • subabai

    率直に言って難しい、しかし非常に興味深い内容だった。 その昔、識字率が低い時代、絵そのものが物語、つまり絵にタイトルはなかった(主題はあった)。時代が下るにつれ、絵画が販売等流通する中で、その管理のため主に仲介者が決めた。逆に近代までほとんどは製作者がタイトルをつけることはない。タイトルが絵の表現する幅を狭める(先入観?が入る)ため、多くの画家はつけたがらなかったようだ。確かに学校で描いた絵もテーマがあってもタイトルを付けた記憶がない。 それにしても昔の評論家は「こうあるべきだ志向」が強すぎという印象。

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