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食糧と人類 飢餓を克服した大増産の文明史 日経ビジネス人文庫

ルース・ドフリース

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784532240028
ISBN 10 : 4532240026
Format
Books
Release Date
April/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

狩猟採集から定住へ。潅漑、焼畑、家畜利用。窒素固定、肥料革命、農薬の発明―。人類は創意工夫と科学力によって、食料不足を何度も乗り越えてきた。その結果、私たちは爆発的に生息数を増やす一方で、水不足、生態系の悪化、地球温暖化、格差拡大、肥満と新たな難問に直面している。SDGsを知る上でも必携の食糧危機の文明史。

目次 : プロローグ 人類が歩んできた道/ 1 鳥瞰図―人類の旅路のとらえかた/ 2 地球の始まり/ 3 創意工夫の能力を発揮する/ 4 定住生活につきものの難題/ 5 海を越えてきた貴重な資源/ 6 何千年来の難題の解消/ 7 モノカルチャーが農業を変える/ 8 実りの争奪戦/ 9 飢餓の撲滅をめざして―グローバル規模の革命/ 10 農耕生活から都市生活へ

【著者紹介】
ルース・ドフリース : コロンビア大学教授。地理学者として、地球表面が農業やそのほかの人間の土地利用によっていかに変化してきたかを衛星写真を用いて研究。研究は高く評価されており、2006年には米国科学アカデミー会員に、2007年にはマッカーサー・フェローシップに選出(各分野で年1名だけ選出される)。セントルイスのワシントン大学を優等学位で卒業後、ジョンズ・ホプキンス大学で博士号を取得。コロンビア大学では持続可能な開発を教えている

小川敏子 : 翻訳家。東京生まれ。慶應義塾大学文学部英文学科卒業。小説からノンフィクションまで幅広いジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • skunk_c

    人類がいかに自然の恵みである食糧を増産してきたかというある種の技術史的な要素が強い本。水や窒素、リンなどの自然循環では漸進的な食糧増産しかできない中、化学肥料や品種改良など、様々な知恵の発露で人口に見合う食糧を作り続けてきた歴史をたどっている。その過程で様々な問題が生じ、現代では地球温暖化、肥満など種々の課題が発生していることに言及しながら、結局は極めて楽天的な見方をする。煎じ詰めてしまえば、「先のことはよく分からないが、今までも人間は知恵で乗り切ってきた。これからも乗り切れるだろう」といった感じだ。

  • アナクマ

    霞を食っては生きられない。自然環境に手を加え、動植物を摂取して命をつなぐ私たちの食の文明史。◉1-3章。構えは大きい。高所から人類活動をとらえる導入部、この惑星の特性、遺伝子に累積学習と、なかなか「食」に至りません。しかし読ませる。語りは心地良く、一般向け「人文&自然科学」の類書と比べても読みやすさを感じました(混合歩合は4:6の印象)。難易度も私にはちょうどいい。◉4章_定住生活に移行してからの食糧調達の難題「土壌養分と労働力の補充」。窒素・リンの循環。家畜の活用。ある意味では外部不経済の始まり。続く。

  • アナクマ

    改題「食糧増産の人類史」。7章_モノカルチャー。自然選択、品種改良のしくみ解説はちょっと退屈。続いてトウモロコシ・小麦・大豆の事例紹介でしたが、穀物メジャーの毀誉褒貶なども知りたかったところ。◉「人類は豊かになるにつれてデンプン質の摂取量が減る(畜産物が増える)」→「あらゆる国、あらゆる文化にあてはまる共通のパターン」として「かなりいい線までいった」事例とのこと。◉飼料からのタンパク質変換効率(というのかな)は、牛肉5%、鶏肉25%、牛乳40%。要は太陽エネルギーの濃縮のさせ具合の違い(化石燃料も含め)。

  • アナクマ

    5-6章_交易の本格化とコロンブス交換。窒素、水、リンの確保。グアノの堆積30m。硝石戦争はボリビアから海岸線を奪い、バッファローの骨は貨車単位で拾い集められる。仮想水。ハーバー・ボッシュ法の考案。ラチェットは回る。◉10章_ 論は偏らず平易なまま現代に到達。10億の飢餓と10億の肥満、そして地球の疲弊を指摘しておきながら、立場も結論もソフトすぎると誹るだろうか。「もともと人類は自然界から課せられた制約のもとで生きる以外なかった」の一文が、「何かと便利に使われる」持続可能な未来への道標になると信じよう。→

  • Bashlier

    3/5 産業革命以降、過去とは比較することが出来ない程のペースで人口が急増。背景には急激な食糧増産。その歴史が非常にわかりやすくまとめられた良作です。マルサスとの比較のため、下準備としてよい学習になりました。ただし、食料大増産は”環境負荷を無視してエネルギーが無尽蔵に使えることを前提”として成立しているという点も浮き彫りにしています。世界の投資家がESGを重視し始めた今、この土台が崩れるのか、そうでないのかリアルタイムで見守る時が来ております。

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