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日本の15歳はなぜ学力が高いのか?-5つの教育大国に学ぶ成功の秘密

ルーシー・クレハン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152097156
ISBN 10 : 4152097159
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
橋川史 ,  

Content Description

3年に1度、15歳を対象に実施される国際学力テスト、PISA。「教育のワールドカップ」とも呼ばれ、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野における知識と応用力が試されるこのテストの結果は各国で報じられ、教育政策を変えるほどの影響力を持つ。では、PISAで高得点をあげる国々では、どんな教育が行なわれているのか?それを知るため、ひとりのイギリス人教師が旅に出た―向かった先は、フィンランド、日本、シンガポール、中国(上海)、カナダ。歴史や文化が色濃く反映された各国の教育事情は、驚きと発見に満ちていた。その中に探り当てた、優れた学びを実現するための「5つの原則」とは?班活動、かけ算九九、文化祭…日本式教育には、世界でも類を見ない「強み」があった!“エコノミスト”誌年間ベストブック選出。

目次 : 出発!最高の教育システムを探す旅へ/ 落ちこぼれを出さないために/ 平等という選択/ 教師のモチベーション/ 教室は生活の場/ 誰にも同じだけ能力がある/ 暗記、「ゆとり教育」、アクティブ・ラーニング/ 超エリート教育はこうして生まれた/ 強烈なプレッシャー/ 学び続ける教師〔ほか〕

【著者紹介】
ルーシー・クレハン : イギリスの教育研究者。オックスフォード大学で心理学と哲学を学ぶ。自閉症児の教育に1年間携わったのち、ロンドン・サウスウェストの中等学校で3年間教鞭を執る。ケンブリッジ大学で教育学の修士号を取得。その後、2年間にわたって世界を旅してまわり、各国の教育を実地調査した。帰国後、クラウドファンディングで資金を募り、調査の記録を『日本の15歳はなぜ学力が高いのか?―5つの教育大国に学ぶ成功の秘密』(2016)にまとめたほか、世界各国の教師の昇進コースに関する報告書をユネスコに提出した。イギリスのNPO団体「エデュケーション・ディベロップメント・トラスト」に所属

橋川史 : 翻訳家。筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科修了。1983年から2014年まで、高校・大学教員を務める(国語および日本文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 金城 雅大(きんじょう まさひろ)

    邦題はセンスの欠片もない(笑)興味深かったのは2点。取り上げた5つの国のどれにも属さないイギリスの教師の視点であること。自国を外すことで「自国と他国」の二元論にならず、多面的な比較を成り立たせている。 そして、ただ単に5つの国を漫然と見ただけでなく、「最高の成績をあげる教育システムの秘密を知りたい」という一貫した強い信念を著者が持っていた点。それが最後の総論で力強く示されている。

  • りー

    これはお薦めしたい!タイトルのイメージより断然面白い。英国人の女性教師がPISA上位のフィンランド・日本・シンガポール・上海・カナダ5ヶ国に滞在し、各国の義務教育システムを考えた本。旅行記として読んでも楽しい。なかなか客観的に自国の教育システムを省みることは無いですが、日本では当然と思うことが誉められている。例えば、6才までは勉強を求めず、15才までは能力混合学級で、能力による進路の強制的な振り分けが無いこと。授業と授業の間に休み時間があること。公立学校の教員には異動システムがあることなど。目から鱗です。

  • たらお

    身に付けるべきは、問題解決、批判的思考、コミュニケーション、想像力。他の5ヵ国と比較しても日本の教育制度はまあ上手くいっているのだと思う。ただ、ハードルの高い統一試験を課すという文化では、批判的思考、想像力といった力は育ちにくい。基礎となる知識がないと批判的思考は生まれないし、批判的思考をするためには様々なデータに目を通す必要があるからだ。PISAはある程度の指標であって点数を狙いにいくと、絶対に21世紀型のスキルは身に付かないし、点数が取れているシンガポールなどの教育は相当いびつだと思う。

  • zoe

    原題はCLEVERLANDS。著者が自ら訪問し、たどり着いた考察には説得力があります。教わる方からは順序、段取りが重要。ついてこれないときは、フォロー。教える方も継続的なトレーニングと専門家としての社会的承認が。最後のページの力強い言葉と解説を読むと、最初から読みたくなると思います。邦題は日本人にはキャッチーですが、著者の言いたいこととはずれている気がします。

  • koji

    キャッチーな表題ですが、中味は「英国女性教師がPISA高得点の5ヵ国を巡り教育システムの国際比較を行った」至って真面目な研究書です。高い成果と公平性を実現する5つの原則が参考になります。これは教育の方法論として優れたものと思いました。最後に著者は21世紀型スキルに言及します。問題解決、批判的考察、コミュニケーション、創造力ですが、大いに同意しました。どのように身に付けさせるか。著者の解は、始めにスキルを教えるのではなく、数学なり歴史なり、その概念を教えてスキルを身に付けていく事です。これは得心がいきました

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