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ソヴィエト・ファンタスチカの歴史

ルスタン・カーツ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784907986414
ISBN 10 : 4907986416
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

レーニン後のソヴィエト文学はSFによる権力闘争だった? 虚実入り乱れて正史を描き直す、前代未聞の革命的メタフィクション。

【著者紹介】
ルスタム・スヴャトスラーヴォヴィチ・カーツ : ロシア共和国のファンタスチカ研究者

ロマン・アルビトマン : ロシア共和国の作家、文芸批評家。1962年、サラトフに生まれる。サラトフ大学文学部卒業

梅村博昭 : 1961年、北海道に生まれる。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。専攻は、ミハイル・ブルガーコフ研究を中心とするロシア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • すけきよ

    ソヴィエトのファンタスチカ(SF/幻想文学)の歴史は、政治や権力とともに歩んできた歴史だった。ソヴィエトによる月征服計画と、それをプロパガンダとして書いていくファンタスチカは互いに支え合う関係。ポツダム会談での月面統治の言葉や、アポロ計画が「プラハの春」のきっかけになったのは有名な話……って、知らんがなw ソ連SF史解説本のていをなしたメタフィクション。あとがき読むと、かなりウソの割合が多いらしいんだけど、残念ながら、ソ連史もファンタスチカもまるで明るくないんで、その面白みをほとんど感じることができず。

  • ヘラジカ

    ソヴィエト文化に対する知識の乏しさから、前半で読んでも身にならないことがわかった為、大半は読み飛ばしてしまった。しかし、こんなニッチな書籍を販売しようと思った新興会社の共和国社には賛嘆の辞を述べたいと思う。まずもって魅力的な本には間違いないので、いずれじっくり腰を据えてインターネット等を利用しながら読み直したいと思います。(2017・41)

  • BLACK無糖好き

    ソ連時代の文学史かと思い興味本位で読み始めた所、どうも胡散臭い。訳者解説を読んでようやく納得したが、まともな歴史書ではなく偽書との事だ。研究者が本書を真に受けて学術論文で取り上げたりした例もあったらしく、虚実入り乱れる何とも掴み所のない作品との印象。何が現実で、何が作り事かを見分けなくては本書の面白さは十分には味わえないそうだ。そう言った意味では罪作りな作品かもしれない。{歴史はどうとでも取れる偶然の一致に満ちている(p228)}。胡散臭い! しかし版元の共和国、独特な気になる出版社ではある。

  • スターライト

    事前に本書がフィクションとの評判は聞いていたが、読んでも読んでもまるで本当の歴史が書かれているかのよう。取り上げられている作品の挿画だけでなく作者の顔写真もあるし、知っている(実在の)人名も出てくるし、読み終えた後もロシア・ソヴィエトのファンタスチカ(英米でいうSF)についてのノンフィクションなのではとの思いをぬぐい切れなかった。ところが一部史実を交えているとはいえ、作者の全くの想像物であること訳者解説で明かされ呆然。作中の邦訳作品や人名表記が正確さにかけるものの、レムの向こうを張る意欲は買いたい。

  • まさむね

    ソヴィエト時代のSF・幻想文学が国家にもたらした影響とは……細部まで徹底した歴史書のフリをした、ほぼ完全に偽史という、読んでてもクラクラするような作品。スタニスワフ・レムの『完全な真空』『虚数』を想起させるが、それ以上に、ほんの少し前の歴史ですら、簡単に歪曲が可能であり、それを信じ込ませることも簡単なのだということを暗示しており、いろんな意味で空恐ろしい作品とも言える。

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