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伽藍が白かったとき

ルコルビュジエ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003357019
ISBN 10 : 4003357019
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1935年、初のアメリカ旅行で、摩天楼に「美しい破局」を見たル・コルビュジエ(1887‐1965)。機械文明とTime is money!の国で彼は西欧を省みる―中世伽藍が新しかった時、人々の気迫と手仕事がなした偉業を。第2次大戦前に出た本書は、新しい文明と都市計画を模索し、建築という時代表現に自然と人間を呼び返す。生誕120年、新鮮な旅人の、甦る名著。

目次 : 第1部 環境(事物の偉大さ/ 精神の頽廃/ 真実の性質)/ 第2部 U・S・A(世界の都市/ 私はアメリカ人です/ フランス‐アメリカ/ 精神の探索と表白/ 共同のプランと仕事の必要)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 浅香山三郎

    『輝く都市』などでも、都市計画といふ規模での建築家の仕事を説く著者が、古いフランスと新しいアメリカをどう評するか。人間の住む住宅や仕事場を集約して、公園的な空間を増やせといふ都市計画のプランは、「摩天楼は小さ過ぎる」といふ主張だけ見れば過激に見へる。しかし、著者の言ひ分が、文明の新しい局面(調和の時期、機械が人間に仕へる時期)を見通した都市プランの必要性といふ点に力点があつたことに注意すると、ニュータウンの建設の思想にも繋がる側面が見へてくる。発想にベースを置く、個性的な文体がいかにも建築家らしく感じた。

  • どらがあんこ

    ただアメリカの摩天楼を批判するのでなく、そこに 美しさを見い出せているのが面白い。破局といえどそれは仙境的破局なのだ。同名の章で著者は友人のアパートの屋根からニューヨークの夜景を全身で受ける。その描写 は示唆に富む。身を護るものとしての建築、とは普段意識しないほど当たり前のことであるが、そこに澘む抑圧を暴き著者はこう述べる。「願はくはそこに、人間的なものが書き入れられんことを。」建築を通して振り返らなければいけない点は私たちにも多いのではないだろうか

  • Tomoichi

    ル・コルビュジェのアメリカ旅行からアメリカ・ヨーロッパ・建築・都市計画について語るエッセイ。訳者はフランス語独特な表現に苦労されたと思いますが読みづらい文章なので、「あとがき」を読んでから本文へ進むことをオススメします。

  • 1.3manen

    1937年初出。著者によるサインはアラビア語のような雰囲気(9頁)。たまにゴシック太字の単語が現れる。フランスの描写。建築への熱意。伽藍が白かったとき、世界全体が、一つの文明の行動と未来と調和ある創造とにたいする大きな信念によって高揚されていた(59頁)。著者は、調和と美と造形の命令にしたがう(66頁)と、本を書くのが嫌いだといいながらも吐露する。真の文化は、新しい色や白い布、清らかな芸術に現われる(92頁)。習慣は民族の性格の輪郭をえがく(180頁)。建築は社会の鋳型であり、人間の避難場所(210頁)。

  • カールステンセン

    ル・コルビュジェによるアメリカ文明批評。コルビュジェの建築は今見ると何の変哲もない建築に見え、説明されてもその凄さがいまいち分からなかったのですが、この本を読んでみてその卓越した観察眼と建築思想に気付かされました。摩天楼を更に巨大化させて公園のスペースを確保するという発想には驚愕!思えば現代建築は殆どこの人の功績の上に建っている訳で、その思想から学ぶ事はもっと多い筈。「輝く都市」「建築をめざして」も読みたいと思います。

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