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最初に父が殺された

ルオン・ウン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791770359
ISBN 10 : 4791770358
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

カンボジアの首都プノンペンで、両親と六人のきょうだいと共に幸せに暮らしていた少女・ルオン。一九七五年四月、ポル・ポト率いるクメール・ルージュが首都を制圧、豊かな暮らしは一変し、飢えと虐殺の恐怖に怯える日々に投げ出される。家族の離散、労働収容所での悲惨な生活、子供兵士としての訓練…五歳のルオンは、その目で何を見たのか―。

目次 : 著者の覚え書き/ プノンペン(一九七五年四月)/ ウン一家(一九七五年四月)/ プノンペン陥落(一九七五年四月一七日)/ 脱出(一九七五年四月)/ 七日間の行進(一九七五年四月)/ クラントロップ(一九七五年四月)/ 待機所(一九七五年七月)/ アンルントモール(一九七五年七月)/ ローリアップ(一九七五年一一月)〔ほか〕

【著者紹介】
ルオン・ウン : 作家、講演者、社会活動家。1970年4月17日、カンボジアのプノンペン生まれ。80年に母国の戦火を逃れてアメリカに脱出し、ヴァーモント州で育つ。ベトナム退役軍人アメリカ基金のプログラム「地雷廃絶キャンペーン」のスポークスパーソンを務めた。現在、夫とともにオハイオ州クリーブランドに在住。アメリカとカンボジアを行き来しながら精力的に地雷廃絶、人権、差別などをテーマにした社会活動に取り組んでいる

小林千枝子 : 1970年、上智大学卒業。ニュース週刊誌『ニューズウィーク日本版』の創刊号から翻訳・編集を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケイ

    八か月前に訪れたカンボジア。今は平和に見えた。勿論、まだ様々な問題を抱えているにしろ、だ。その時に感じた現地の人々の中国系の人に対する感情を考えた時、この作者の書いた話をカンボジアの典型的な話として捉えることは出来ないなと思った。難しいが、自分たち家族の物語が中心で、それがあまりに強いというか…。これは本当に複雑なことで、想いを素直にかけない。

  • たまきら

    なぜ人はここまで同胞に残酷になれるんだろう。古代彫刻そのもののような暖かいお父さんの笑顔の写真に胸がいたかった。美しい少女に起こる無残な暴力にはただただ怒り。けれどこの私的な語りを読んで、加害者の視点がない恐ろしさを感じた。なぜなら、彼らが何故そのような行為をしたかを理解しない限り、またこのようなことが起こるような気がするからだ。読み友さんから。

  • re;

    ほんの40数年前に起きた大量殺戮。カンボジアでたったの四年間に300万人前後の人々の命が奪われた。平等という名のもと、人としての尊厳を根こそぎ、突然に奪われる衝撃。5才の少女は9才になるまでの間に、ありとあらゆるものを失ったかわりに揺るぎない殺意と残虐な殺戮の具体的な方法、飢餓と死を教えられた。10才にも満たない、少女が!!この殺戮の頂点にたつポル・ポト政権を、支援したという日本に産まれた私が何を言ってもおこがましいだろう。世界で最も豊な農業国だったカンボジアは、あの日から、今もまだ貧困に喘いでいる。

  • スー

    13裕福な生活をしていた5才のルオンは突然訳もわからずプノンペンを追い出される、これがルオンの一家とカンボジアを襲ったクメールルージュの恐怖の始まり。富裕層出身という事がバレたら殺されるという緊張感、新たな社会で役に立つ家族だと認めてもらうために餓え耐え一生懸命に働くけど家族に次々と悲劇に教われ家族はバラバラになっていく。家族と自分が殺されると初めて知った時の恐怖と家族を失う度に怒り憎しみ殺意に子供の心が支配されていくのを見るのは本当に辛かった。日本がポル・ポトと国交を持った唯一の西側国とは恥ずかしい

  • ソフィア

    同名の映画に衝撃を受け、原作である本作も読もうと決めました。ポル・ポト政権の記述は教科書でもわずか。ナチスほど大きく扱われないですが、日本人として知るべき内容だと強く感じます。主人公一家の当時のプノンペンの生活は日本でも当たり前のことであり、一夜にしてこの生活が崩壊することを想像すると、背筋が凍ります。読みながら、小説なら良かったとどれほど考えたことか。また、7人もの子どもを連れて地獄を生き抜こうとしたルオン両親は、どれほど大変だったことか。折を見て再読したい一冊です。

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