ルイ=クロード・ド・サン=マルタン

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クロコディル 一八世紀パリを襲った鰐の怪物

ルイ=クロード・ド・サン=マルタン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336056405
ISBN 10 : 4336056404
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

フランス革命前夜、ルイ15世治世下のパリ。不吉な天文現象がパリに災いが起きることを予告するなか、飢饉の波が押し寄せ、財務総監の無策に怒った民衆による反乱が勃発する。その時、突如巨大な鰐の姿をした怪物が姿を現し、瞬時のうちに反乱軍と正規軍を呑み込んでしまう。暴徒を操る怪物に対し、異能の持ち主エレアザールは、超自然的存在の助けを借り、超能力を駆使して、怪物と配下の精霊に戦いを挑む。怪物の正体とは?怪物の目的とは?魔術、笑劇、SF的発想をふんだんにちりばめながら、世界中の海、陸、地下、天上、そして古代ギリシアへのタイムトラベルまで、時空を超越する物語によって西洋近代批判を展開した、18世紀フランス最大の神秘思想家による奇書中の奇書。

【著者紹介】
今野喜和人 : 1954年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、静岡大学教授。専攻、比較文学比較文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    十八世紀、花の都巴里が鰐の怪物に襲われる!…何を言ってるかわからないと思うけど、事実その通りだから困る。それにしても手強かった……オカルティストが書いた本に相応しく、隠喩の嵐で当方にその知識が不足しているため理解に困る部分が多すぎた。70章に至ってはほぼ読み流し。それでも鰐に飲み込まれた軍隊が星まで吹き飛ばされたり、鰐の演説による世界史の書き換え、善と悪の魔術合戦とか、理解できる部分は意外な魅力を放っているのが何とも言えない。世界の背後に秘められたものがある、というオカルトの観点からは面白いのだろうけど。

  • 想像以上に訳がわからないすごい作品でした。パリに世界を支配するレベルの鰐が現れ、神秘の力?魔術?的なもので戦う…間にあらゆる学問についての論文を挟みながら…という、正直、睡眠導入剤でした。訳わからなさが一周回って面白い作品でした。第四十一篇および第七十篇は大変だった…「ドグラ・マグラ」の論文とチャカポコの方がましなのではないかと思うくらい錯乱しました。議長の「発言者、気を確かにお持ちなさい」は読者の総意です。これが奇書というものか……よい経験でした。面白かったです。

  • ヴィオラ

    暗雲垂れ込める世紀末パリの都。流言飛語が飛び交い、不吉な兆しが相次ぎ、人心が乱れるなか、現れたのはオニならぬ巨大なワニ(^▽^;)エレアザールなんて、まるで安倍清明で、全体的な印象は「フランス版陰陽師」。血が一滴も流れないといわれるように、悪役にまるで迫力がないのが困り物。あくまでも「正義は勝つ」的な話になっているんで、さすがに今読むのもなぁ…って感じでした。世紀末とかに読むと良いのかもね。ちなみに、作者の思想的な部分は思いっきりポカ〜ン(*゚o゚*)補遺の辛いこと辛いこと…(;´Д`)

  • すけきよ

    BGMはキース・エマーソン。歴史開闢以来、闇から人類社会を操り、文化・学問を意のままのしてきた巨大な怪物クロコディル。その配下である精霊たちや、〈貫禄のある女〉〈のっぽの痩せ男〉が操る暴徒がパリで反乱を起こし、ついには地下からクロコディルが姿を現す。それに対するは、異能の力を駆使する神秘学者エレアザールや、秘密結社〈独立者の会〉。ついに両者の、サブロンの野で対決が迫る!とか、書くと面白そうじゃない?澁澤、種村に毒された中二病罹患者はオススメ! としておこうかな。

  • 鷹図

    デカイ鰐がヨーロッパの人を困らせる話し。と書いたら身も蓋もないけど、わりとマジにそれだけの話しだから困る。衒学的な演説と脱線が辛くて辛くて、特に補遺なんて血を吐きながら読んだ。それにしても「頭を羽で隠す」、というのは何の比喩なんだろうか。解説にある「CLANNADは人生」ならぬ「クロコディルは哲学」という新聞書評が、他でもないサンマルタン先生自身によるものだったというエピソード(本書最大の山場であり悲劇)に驚愕。つまらなかったとは言わないが、面白かったと言えば嘘になる。でも正直、こういうの嫌いじゃない。

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