ルイジ・ピランデッロ

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ピランデッロ戯曲集 2

ルイジ・ピランデッロ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801006676
ISBN 10 : 4801006671
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

狂気から覚めた主人公が失った時間に抗おうと、他人を巻き込んで狂人の世界を演じる『エンリーコ四世』、嗜虐本能をテーマに、ある女性に起きた事件の真相が次第に明らかになる『裸体に衣服を』を収録。

【著者紹介】
斎藤泰弘 : 1946年、福島県に生まれる。京都大学名誉教授。専攻、イタリア文学、イタリア演劇。『鳥の飛翔に関する手稿』(谷一郎、小野健一との共著。岩波書店、1979年)で第三回マルコ・ポーロ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • lico

    『エンリーコ四世』と『裸体に衣服を』を収録。どちらの作品も現実を生きることの虚構性のようなものが垣間見えてる。どちらの主要人物も現実に耐えられないためにそれぞれの世界へと没頭していく様は狂気的で同時に引き込まれるような美しさを感じる。『エンリーコ四世』は狂気的な虚構の世界へと入り込み、『裸体に衣服を』は理想的な虚構の世界へと入り込む。特に『裸体に衣服を』のエルシリアは現実を虚構へと近づけようとするその姿が、虚構を現実に近づけようと努力し続けた『作者を探す六人の登場人物』の家族を思い出させて面白かった。

  • nightowl

    落馬事故をきっかけに、自分が歴史上の人物と思うようになった男を巡る騒動「エンリーコ四世」、自殺未遂を起こした領事の元ベビーシッター。スキャンダラスか悲劇のヒロインか?「裸体に衣服を」の二篇。代表作ではあるものの前者はやはり新水社の既訳に比べると硬い。後者はピランデッロがテネシー・ウィリアムズ張りの独り語りを用意していて吃驚。よくある奇妙な理屈っぽさよりセンチメンタルな面の出た戯曲はないものか気になる。

  • takeakisky

    エンリーコ四世。この戯曲を読み始めるのは二度目。痛ましさに耐えられず、途中で投げ出した。そんなの初めて。気持ちを強くもって臨む。聡明な狂人。明晰な錯乱。急転する二幕、雪崩のような三幕。狂気が正気なのか、正気が狂気なのか。芝居にはいりこめば、こむほど、いたたまれない気分に。裸体に衣服を。誠実な不誠実さ。枠組の陳腐さから、ここまでのものが抽き出されることに驚く。全員が自らを正しいと信じており、それと相違して全員が正しくない。ひとりそれに気づくエルシリアには、居場所が無くなる。壁と車に挟まれたあの老人のように。

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