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人権を創造する

リン・ハント

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000234986
ISBN 10 : 4000234986
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アメリカ独立宣言とフランス人権宣言。人間の平等を謳う思想は、なぜ18世紀に生まれたのか。「共感」という心理的・身体的経験から、西洋近代における人権の社会文化史を描く。

【著者紹介】
リン・ハント : 1945年生まれ。現在、カリフォルニア大学ロサンゼルス校近代ヨーロッパ史ユージン・ウェーバー講座教授

松浦義弘 : 1952年生まれ。現在、成蹊大学文学部教授。フランス近代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 月をみるもの

    大学生の娘が「いままで生きてきた中で、女であることで差別されたと感じたことはない」と宣うのを聞いた時、君は人類史の到達点にいるんだよ、、、という祝福の想いと、これからもずっと差別に出会わないでいるわけにはいかないだろうな、、という残念さが同時に去来した。

  • msykst

    これは面白かった。「人権」という概念、特にその普遍主義が立ち上がり普及していく歴史について。社会契約に基づく自然権に対して、普遍主義に基づく人権がめちゃくちゃコンセプチュアルでラディカルで強いインパクトを持つ事がよく分かる。柱になる三つの宣言、すなわち「アメリカ独立宣言」「人間と市民の権利の宣言(フランス人権宣言)」「世界人権宣言」が末尾に全文掲載されているのは、本書のコンセプトを示していてとてもよかった。

  • 1.3manen

    ・人権は生得的なもの(人間に固有のもの)であり、平等(あらゆる人間にとって同じもの)であり、普遍的(どこでも適用可能)でなければならない(008頁)。 ・人権は政治的内実を獲得するときにのみ、はじめて意味あるものとなる(008頁)。 ・自律性や共感は、文化的実践であり、身体的に表現される  → 感情的次元、身体的次元をもっている(018頁)。 ・共感は社会的相互作用をとおしてのみ発展する(030頁)。 ・共感は他者と自己との同一視にかかっている(050頁)。

  • obanyan

    英語電子書籍版で読了。「18世紀後半にどうして自明の権利としての人権概念が確立されたのか?」という問いの答えとして、啓蒙思想ではなく、書簡型小説の普及による「共感=相手の感情を理解し、自分のものとしてとらえる作用」の社会的発展が大きいと指摘する。この共感の発展がカラス事件(仏トゥールーズに住む無実のプロテスタントが拷問され処刑された事件、のちに名誉回復)を契機とする残虐な刑罰への禁止への世論を喚起し、ひいてはアメリカ独立宣言、フランス人権宣言における基本的人権への明記へと道を開くことになる。

  • 富士さん

    法や制度が人を縛るには、その社会の共通認識がそれを支持するのが不可欠であるということが明確に示されています。社会学ではこのようなロジックはほぼ常識に属するでしょうが、これが歴史学の文脈で行われているということが魅力です。その共通認識が出版を通じた小説の流行で形作られたという議論はとても重要です。メディアを通じて広められる娯楽という軽んじられがちな活動が、人権という現代の政治的、制度的な背景となっている「お堅い」思想を生み出したという視点は、ポップカルチャー研究などに大きな影響を与えうるものだと思います。

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