リンジー・フィッツハリス

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顔を失った兵士たち 第一次世界大戦中のある形成外科医の闘い

リンジー・フィッツハリス

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784409511060
ISBN 10 : 4409511068
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

手足を失った兵士は英雄となったが、顔を失った兵士は、醜い外見に寛容でなかった社会にとって怪物となった。塹壕の殺戮からの長くつらい回復過程と形成外科の創生期に奮闘した医師の実話。戦争の現実と一縷の希望を描くヒューマン・ノンフィクション!

ニューヨークタイムズベストセラー/ガーディアン紙 年間ベストブック

◎目次
はじめに――「醜いもの」  
第一章 バレリーナのお尻  
第二章 シルヴァーゴースト  
第三章 特別な任務  
第四章 奇妙な新しい芸術  
第五章 恐怖の部屋  
第六章 鏡のない病棟  
第七章 ブリキの鼻と鋼の心 
第八章 奇跡の仕事人  
第九章 青いベンチに座る青年たち  
第一〇章 パーシー  
第一一章 英雄の失敗  
第一二章 困難をものともせず  
第一三章 輝くもの必ずしも金ならず  
おわりに――道を拓ひらく  

【著者紹介】
リンジー・フィッツハリス : ニューヨーク・タイムズのベストセラー作家で医学史家。オックスフォード大学で科学医学史の博士号を取得。著書The Butchering Art:Joseph Lister’s Quest to Transform the Grisly World of Victorian Medicine(『ヴィクトリア朝医療の歴史―外科医ジョゼフ・リスターと歴史を変えた治療法』原書房、2021年)はPEN/E.O.ウィルソン・リテラリー・サイエンス・ライティング・アワードなど多くの権威ある賞を受賞し、現在、20の言語に翻訳されている。スミソニアン・チャンネルのTVドキュメンタリーシリーズ『The Curious Life and Death of…』のプレゼンターを務める。『ウォール・ストリート・ジャーナル』『サイエンティフィック・アメリカン』『ガーディアン』『ランセット』『ニュー・サイエンティスト』に定期的に寄稿

西川美樹 : 翻訳家。東京女子大学文理学部英米文学科卒

北村陽子 : 東京大学大学院人文社会系研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    戦争の犠牲者とは戦死者を連想するが、負傷者ははるかに多い。特に顔を破壊された人びとは名誉を受けようと周囲から目を背けられ、家族や友人も失い文字通り尊厳を奪われた。戦車や化学兵器が初登場した第一次大戦で大量発生した負傷兵たちに接したハロルド・ギリーズ医師は、彼らを救うため顔面形成手術の専門病院を設立し、仲間たちと共に奮闘した。戦火で惨い傷を負ってギリーズたちに手術を受けた者の写真を見れば、戦争に英雄などいないと思い知らされる。もし自分が外科医でも、同じことができるかと問われたらイエスと答えられる自信はない。

  • young

    医学の歴史書。日経読書より。先人の取り組みと、患者さんの経験があってこその今の医療だが、形成外科ひいては美容外科が患者さんのQOLを上げるものだということを改めて実感した。梅毒患者に生じる鞍鼻に対してその恥ずかしさから、積極的に鼻へのアプローチがあったことも興味深い。顔を損傷した兵士の精神的負担を減らすために病棟内から改革をした先見の明も素晴らしい。ちらっと紹介されていた輸血の歴史についてもまた学んでみたい。ハロルド・ギリーズという外科医の名前を覚えておきたい。

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