リンジー・フィッツハリス

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ヴィクトリア朝医療の歴史 外科医ジョゼフ・リスターと歴史を変えた治療法

リンジー・フィッツハリス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562058938
ISBN 10 : 4562058935
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

医療者はたたかいつづけてきた―死体売買の横行した時代「肉を切る技術」とされ致死率も高かった外科手術は麻酔と消毒法の「発明」によって科学となり、現代に受け継がれていく。PEN/E.O.ウィルソン文学科学賞受賞。ガーディアン紙「ベスト・ヒストリー・ブック」選出のベストセラー登場!

目次 : 苦痛の時代/ 顕微鏡/ 死の館/ 内臓の縫合/ 科学の祭壇/ 外科界のナポレオン/ カエルの脚/ 清浄と冷水/ 全滅/ 嵐/ グラスガーデン/ 女王の膿瘍l/ 暗幕が上がる

【著者紹介】
リンジー・フィッツハリス : オックスフォード大学で科学医学史の博士号を取得。人気ウェブサイト『外科医の見習い(The Chirurgeon’s Apprentice)』を開設。YouTubeチャンネル『メスのもとで(Under the Knife)』の制作とプレゼンターを務める。『ガーディアン』、『ハフィントン・ポスト』、『ランセット』、『ニュー・サイエンティスト』などに寄稿。イギリス在住

田中恵理香 : 東京外国語大学英米語学科卒、ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    ヴィクトリア朝の英国では手術を病院で行うより家庭の台所で行った方が死亡率が低かった。外科医は血がこびりついた手術着で、メスは使いまわし、体液でまみれた手術台を用い、膿は正常な治癒過程と信じられていた。1846年エーテル麻酔により手術は拡大したが、死亡率は更に増した。ジョゼフ・リヒターが石炭酸による消毒法を発表した際に医学界では非難の嵐が巻き起こった。今では常識の知見に至る物語がいかに困難な道だったかがわかる。当時の英国医学の時代考証も興味深く、本書はPEN/E.O.ウィルソン文学科学賞受賞のベストセラー。

  • パトラッシュ

    19世紀まで外科手術を受けるのは命がけだったとは、現代人には想像もできない。大勢の人が見世物同然に見守る中で麻酔なしで執刀されるなど、聞くだけで死んでしまいそうな話だ。微生物による感染というパスツールの発見から消毒法を開発した医師リスターは、従来型の治療に固執する古い医師たちの妨害に苦しみながら実績を積み重ねていく。本当の意味で医学が人を助けるためのものになるには、これほどの労苦を経ねばならなかったとは。進化論もそうだが人が新しい考え方を受け入れるのがいかに難しいか、リスターの戦いを通じて考えさせられる。

  • hal

    ヴィクトリア朝医療とくると、ホラーかスプラッターのイメージがあるが、麻酔が行われるようになった後、消毒の必要性を訴え実践した外科医師ジョゼフ・リスターの伝記。当時、わらを敷いた部屋に寝起きしてそこで排泄もしてたとか、狭い道の真ん中に下水道がむき出しのままだったとか、病院でも、血や膿がついたまま次の治療にあたったとか。消毒の必要性を受け入れたのは、科学的なドイツ、多少科学的なスコットランドが不承不承、イングランドとアメリカは批判ばかりというのも、国民性で面白い。あまりに面白くて一気読みした。

  • ぽけっとももんが

    手術するのに病院より家庭の台所のほうが衛生的という時代。麻酔の発見により手術そのものは時間をかけてできるようになったものの(それまではスピード勝負。切断まで1分とか)大半がその後の感染症で命を落とす。リスター博士は石炭酸による消毒を提唱してくれた、わたしたちの恩人だ。ジョン・ハンター博士を思い出させるけれども(そこまで奇人ではないもちろん)、彼より100年後の人でした。

  • J・P・フリーマン

    感染症の原因は瘴気、つまり悪い空気が原因とされていた時代の医学の話。病院の衛生状態は最悪で、手術が成功しても患者はその後の感染症で命を落とす可能性が非常に高かった。そんな惨状がどう変わっていったのかを、フェノール消毒を確立したジョゼフ・リスターの生涯を通じて追っていく。

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