リュドミラ・ウリツカヤ

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子供時代 新潮クレスト・ブックス

リュドミラ・ウリツカヤ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105901189
ISBN 10 : 4105901184
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

中庭のあるアパートに住んでいる子供たちが出会った奇跡。静かに心揺さぶられる物語集。ウラジーミル・リュバロフの絵とともに贈る大人のための絵本。

【著者紹介】
リュドミラ・ウリツカヤ : 1943年生れ。モスクワ大学(遺伝学専攻)卒業。『ソーネチカ』で一躍脚光を浴び、フランスのメディシス賞(96年)とイタリアのジュゼッペ・アツェルビ賞(98年)を受賞、2001年には『クコツキイの症例』でロシア・ブッカー賞を受賞した。また『敬具シューリク拝』でロシア最優秀小説賞(04年)とイタリアのグリンザーネ・カヴール賞(08年)を、『通訳ダニエル・シュタイン』でボリシャヤ・クニーガ賞(07年)とドイツのアレクサンドル・メーニ賞(08年)を受賞。他に『それぞれの少女時代』『緑の天幕』『女が嘘をつくとき』などがある

沼野恭子 : 1957年東京生れ。東京外国語大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    「ソーネチカ」を読んで、この作品がいいということを知らされましたので読んでみました。スターリン時代の暗いソビエトの民衆の生活感が表れていると同時に人の心の優しさが読んでいて感じます。子供が主人公の短篇小説が6編、それとそこに書かれている絵が非常に印象深いものでした。大人向けの童話という感じでしょうか?

  • 遥かなる想い

    中庭のあるアパートに住む子供たちの物語である。戦後の旧ソ連時代の貧しく過酷な風景が描かれる。中に挿入されるリュバコフの絵が なぜか物哀しく 心に残る、そんな短編集だった。

  • 優希

    子供時代は誰にでもあるものですし、それぞれの想いの中で過ごしているのだと思います。戦後の旧ソ連の日常が冷たさと共に紡がれる子供たちの物語。不安や恐怖心を抱えながら過ごす子供たちの上に不意に降り注ぐ光を感じたとき、仄かな希望と幸福が見えました。世界を無防備に受け止めてしまう子供の辛さと感受性の豊かさを感じずにはいられません。静かな奇跡が見えるような心に沁み入る短編集でした。子供時代を忘れてしまった大人への絵本だと思います。

  • Hideto-S@仮想書店 月舟書房

    子供は幸せになるために生まれてきたのだ。たとえ空が灰色に覆われていても、貧しくて夜は寒さに震えても、柔らかな光が心を暖めてくれる。第二次大戦から数年後、1949年のモスクワを舞台に「何という事もない日常」を描いた6篇の物語。かつて子供だった者は誰しも、不思議と何度も思い出す「普通なのに特別な思い出」を持っているのではないだろうか。不安、悲しみ、怒り、無邪気な悪意、疎外感などを経験して子供は大人になっていく。そしてまた一方で、小さな達成感が勇気を与えてくれることもある。その子供は今も自分の中に住んでる。

  • めしいらず

    この感覚を、この読み心地を求めて、私は本を読み継いでいるんだと、久々にそのことを思い出させてくれる本だった。それぞれが感じている、哀しみに、喜びに、人と人が思い合う優しさに、心が共鳴し、読んでいる間ずっと私はシアワセだった。つい思いを馳せてしまう昔、私の子供時代をも、そのシアワセ色に染め直してくれるよう。豊かさは人の幸福を左右しない。それを決めるのはいつも自分の心だけ。どんな人生でも肯定するリューシャの物語も、優しくて懐かしくて泣きたくなるヴォーヴァの絵も素晴らしい。些細な事で泣き笑う人々への、人生讃歌。

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