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世にも危険な医療の世界史 文春文庫

リディア・ケイン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167921057
ISBN 10 : 4167921057
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

かつて人類が頼っていた治療法はこんなにも危険だった。水銀入り頭痛薬、ヒ素入り強壮剤、ストリキニーネの整腸剤…リンカーン、ダーウィン、ヒトラーら有名人から一般人までが受けていた信じられない医療の数々に吃驚仰天必至。驚いた後には、現代医療に感謝しつつ、他人事ではないと背筋が寒くなる歴史書。

目次 : 第1部 元素(水銀―始皇帝に愛された秘薬/ アンチモン―嘔吐で強制デトックス/ ヒ素―パンにつけて召し上がれ/ 金―輝かしい性病治療/ ラジウムとラドン―健康“被爆”飲料ブーム)/ 第2部 植物と土(アヘン―子どもの夜泣きはこれで解決/ ストリキニーネ―ヒトラーの常備薬/ タバコ―吸ってはならない浣腸パイプ/ コカイン―欧州を席巻したエナジードリンク/ アルコール―妊婦の静脈にブランデーを注射/ 土―死刑囚が挑んだ土食実験)/ 第3部 器具(瀉血―モーツァルトは2リットル抜かれた/ ロボトミー―史上最悪のノーベル賞/ 焼灼法―皮膚を強火であぶる医師/ 浣腸―エジプト王に仕えた「肛門の守り人」/ 水治療法―それは拷問か、矯正か/ 外科手術―1度の手術で3人殺した名医/ 麻酔―一か八か吸ってみた/ )/ 第4部 動物(ヒル―300本の歯で臓器をガブリ/ 食人―剣闘士の生レバー/ 動物の身体―ヤギの睾丸を移植した男たち/ セックス―18キロの医療用バイブレーター/ 断食―飢餓ハイツへようこそ)/ 第5部 神秘的な力(電気―内臓を刺激する感電風呂/ 動物磁気―詐欺医師が放ったハンドパワー/ 光―光線セラピーで何が起きるか?/ ラジオニクス―個人情報ダダ洩れの“体内周波数”/ ローヤルタッチ―ルイ9世の白骨化した腕)

【著者紹介】
リディア・ケイン : 内科医。コロンビア大学とニューヨーク大学医学部を卒業後、ニューヨークのベルビュー病院でレジデントとして勤務。小説家としても多数の著書がある

ネイト・ピーダーセン : フリージャーナリスト。オレゴン州ベンドにあるデシューツ公立図書館などで司書として勤務しつつ、歴史家としても活躍している

福井久美子 : 英グラスゴー大学大学院英文学専攻修士課程修了。英会話講師、社内翻訳者を経て、フリーランス翻訳者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • たまきら

    読み友さんの感想から。本日病院の待ち時間がほぼ2時間あり、じりじりしつつ読みました。じりじりしましたが、この本を丁度読み終わった時、朝からロクに休憩もせずずっと患者と向き合い、研究発表もこなしている先生の部屋に呼ばれました。清潔で、説明がわかりやすくて、的確な指示を出してくれて。先生いつもありがとう。21世紀の患者で本当に良かった!…と、2時間の待ち時間ですら感謝の気持ちに代えてくれる本でした。…結構ホラーですよ。

  • Shun

    人類が発展させてきた医療の歴史を紐解くノンフィクション。古い記録では古代ギリシャで行われていた治療法も取り上げられており実に興味深い内容でした。そして医術の祖ともいえるヒポクラテスが推奨していた治療法も現代からすればトンデモ医療でしかないが、このような間違いを正していった結果として医学知識は蓄積され、それらの恩恵を現代に生きる我々は享受することができる。危険な医療を施された先人たちには気の毒だがトンデモ医療の歴史は実に面白かった。「健康に問題がある?それなら毒物を飲んで吐くか瀉血して血を減らしましょう。」

  • 燃え尽きタコ

    歴代のインチキ医療をユーモアのある文章でまとめた本。内容に対する冷静なツッコミでちょくちょく笑った。 第一部の元素と第二部の植物と土までは怖くもなくシンプルに面白かった。過去に薬として使われていた事自体は知っていたが、どういう理論と経緯を元に使われていたのかは知らなかったので興味深く読めた。 第三部の器具から第四部の動物は面白いのは同じだけど、読んでて滅茶苦茶ゾクゾクした。特に器具。 ロボトミーがノーベル賞取ってんの怖すぎんよ。 第五部はよく聞くタイプのインチキ医療に近くなってきてバカバカしく軽く読めた。

  • ロア

    「効く気がする!」とか「効くと思う!」という閃き的根拠のみで突き進むパラケルスス他の皆様方(^ω^)いやいや…でも、昔の人を笑っちゃいけない。昔の患者様たち(〜20世紀含)が進んで人体実験に(知らずに)熱心に参加してくれたお陰で、我々はその恩恵を受けることができているんですから。とは言え、今の私たちだって100年後の人たちが見たら「バカなことやって!(笑)」て思われることいっぱいしてる思う。例えばアレとかソレとかコレとかとか〜(*´ω`*)挿絵や挿写真に添えられた短文のナンセンスさに笑っちゃいました。

  • takka@ゲーム×読書×映画×音楽

    人類の医療の歴史の中でのトンデモ失敗がまとめられた本。梅毒患者には水銀風呂、血を抜くためにヒルなど驚き。特に印象に残ったのは、精神疾患の治療に脳の一部を切除するロボトミーが使われていたこと。しかも1967年まで!!人間は期待からインチキ療法に引っかかる。現在の治療法もあくまで現状正しいというもので、のちには同じ扱いになるものもあるだろう。しかし、その失敗の蓄積が今に繋がっている。人間はそんなに理性的ではないよなと考えている自分に刺さった本。

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