リチャード ブローティガン

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不運な女

リチャード ブローティガン

User Review :2.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105127022
ISBN 10 : 4105127020
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2005
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

サンフランシスコ、カナダ、バークレー、アラスカ、ハワイ、シカゴ…。死んだ女友だちの不運に寄り添いつつ、47歳の孤独な男が過ぎゆく時間を見つめた旅。遺品の中から見つかった最後の作品。

【著者紹介】
リチャード ブローティガン : 1935年アメリカ・ワシントン州タコマ生まれ。56年、ケルアック、ギンズバーグらビート・ジェネレーションの作家が集うサンフランシスコへ。しかし彼らとは交わらず、7年のあいだもっぱら詩を書きつづける。60年代はじめ、小説『アメリカの鱒釣り』を執筆。67年刊行になるや世界中で200万部のベストセラーに。一躍カウンターカルチャーのイコン的存在となる。その後、『西瓜糖の日々』『ビッグ・サーの南軍将軍』『芝生の復讐』(いずれも藤本和子訳)など、大仰さを一切遠ざけた軽やかなことばで、イメージの万華鏡ともいわれるまったく新しいアメリカ文学を打ちたてた。84年、ピストル自殺

藤本和子 : 1939年東京生まれ。75年、初の訳書『アメリカの鱒釣り』刊行。以後、ブローティガン作品のほとんどの翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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遺品の中にあったノートの書かれていた日記...

投稿日:2013/04/30 (火)

遺品の中にあったノートの書かれていた日記風小説? ブローティガンは過去にもこんなものを書いていて、ダラダラした中にたまにハッとさせる文章があったりもしたが、本作にはそれがほとんど無い。 不運な女=自殺した女のことなのだが、後に自殺するブローティガン自身のことだったのかもしれない。藤本和子さんの訳はよく、淀んだ雰囲気もうまく表現している。

ヘンリーの牛 さん | 北海道 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • キムチ

    読み進み半分で「何だろう・・この世界」と、投げ出したくなった。私の毎日がバラ色であるわけでなし、事象すべからくウェルカムじゃない今、見知らぬ彼方の生きた時間を受容するのは苦しい。ブローティガンが凄い作家と思ってなかったし、装丁にある彼の印象が「モテ男?!」まさに作品の持つ雰囲気自体がミスマッチの作品となった。自殺後の遺品から出たものを作品化したというが、装丁の下半分にある彼の筆跡がインパクト。己の吐息を血反吐はきつつ綴っているかのようで。ところどころにある彼の癒しの時間に来るとほっとする思いだったけど。

  • えりか

    女、遠雷、娘、菓子パンの男、日本人墓地、旅先の思い出。過去や現在、様々なことに思いを馳せるが、何ひとつ確かな終点はなく、曖昧だ。死でさえ、終わりなく死に続ける。そんなものなんだよと、ブローティガンは語る。伝わってくるのは彼の孤独。どうすることもできなく終わりなきものを語り続けることしかできない。彼のさみしさ。

  • キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

    おそらくブローディガン氏最後の作品。死後に発見されたノートに書かれたもの。自殺した女、ガンで死んだ女、その他一夜を過ごした女や、旅行に一緒に行った女などが書かれているが、どれも現実感を欠いており、主人公である自分は旅から旅へ様々なモーテルやホテルを転々として、ストーリーが掴めないまま、日記は粛々と進む。不運な女は誰なのか、主人公はこの事に心を痛めているのか、残念に思っているのか、忌々しく思っているのかさえよくわからない。あるのは途方もなく虚無に近い日にちの積み重ねで、すっかり疲れ切っているように見える。

  • きゅー

    この遺作においてブローティガンは、書くということの本質に迫ろうとしている。彼が対象をあらゆる側面から書き記そうとしても、そこから漏れてしまうものがある。そうした出来事や人をどのように掬えば良いのか彼は問い続ける。しかしまた彼が書くほどに時間は経ち、その間に新たな物事が生起し、書かれなかった事の方が多くなる。何事かを書き続ける限り、彼の敗北はますます重くなる一方だ。それならば…… 『西瓜糖の日々』から彼の作品には死の芳香が漂っていたが、それがつとに強く感じるのは、この翌年の彼の自殺を知っているからだろうか。

  • ちゃっぴー

    自殺後に遺品の中から見つかった作品。縊死した女性についての話かと思い読み始めたら、どこかとぼけたようにユラユラと空間と時間が移動していく。交差点に残された片方の靴の風景と共に孤独感が残る。

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