リチャード・b・フランク

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マッカーサー 20世紀アメリカ最高の軍司令官なのか 中公選書

リチャード・b・フランク

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121101457
ISBN 10 : 4121101456
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

敗戦後の日本に、連合国軍最高司令官として降り立ったマッカーサーは、日本現代史に大きな影響を与え、日本人の記憶の中に際立った地位を占めている。矛盾に満ち、敵だけでなく友人や崇拝者さえも戸惑わせた彼は、どんな人物なのか。本書は、「天才的な軍人」でもなく、「中身のない大法螺吹き」でもない、生身の人間としての像を浮かび上がらせる。また、その言動や彼を取り巻く出来事はアメリカの軍隊と軍人について知る上で示唆に富む。

目次 : 第1章 始まり/ 第2章 参謀総長/ 第3章 中心から外辺へ/ 第4章 大惨事/ 第5章 高くついた教訓/ 第6章 パラメーター/ 第7章 見習い期間/ 第8章 突破口/ 第9章 帰還と償還/ 第10章 回帰、侵攻、そして降伏/ 第11章 青い眼の大君/ 第12章 勝利と課題/ 第13章 朝鮮半島での勝利/ 第14章 朝鮮半島での敗北/ 第15章 総括

【著者紹介】
リチャード・B.フランク : ミズーリ大学(1969年)、ジョージタウン大学ローセンター(1976年)卒業。第101空挺師団のライフル小隊隊長としてベトナム戦争に従軍した。アジア太平洋戦争を専門とする軍事史家。1990年、第1作であるGuadalcanal(『ガダルカナル』、ランダムハウス社)発表。同作は1991年、前後3年間の間に出版されたアメリカ海兵隊に関する歴史書のなかで最も優れた作品に与えられるウォレス・M・グリーン・ジュニア大将(元海兵隊総司令官)賞を受賞した。2作目のDownfall:The End of the Imperial Japanese Empire(『ダウンフォール作戦―大日本帝国の終焉』、ランダムハウス社)は1999年に出版され、ハリー・S・トルーマン賞を受賞

ブライアン・ウォルシュ : コーネル大学、ワシントン大学大学院卒業。プリンストン大学大学院で博士号(歴史学)を取得。フルブライト・ヘイズ奨学金を得て神戸大学で学ぶ。第二次世界大戦、占領期の日本について研究。英日、日英翻訳。直近では2023年、Journal of American‐East Asian Relationsに発表の、東郷和彦氏による論文「ポツダム宣言受諾と外相東郷茂徳の苦悶」の英訳を担当。関西学院大学、公立大学大阪などで教鞭を執る

ウォルシュあゆみ : 神戸女学院大学英文学科卒業。2002年〜2005年、2008年〜2017年アメリカ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Toska

    マッカーサーの経歴のみならず、アメリカが太平洋で如何に戦ったかを知る上でも有益な一冊。我々は米軍をスマートの極みと崇め奉るのが習い性になっているが(『失敗の本質』などはよい例だろう)、当のアメリカ人である著者にしてみればとてもそんなものではなく、マを含む指導部が対日戦で数多の錯誤を犯したことを否定していない。だからこそ、反攻と勝利に対する彼らの貢献も正当に評価できるというものだ。この辺りのバランス感覚が本書の強みとなっている。

  • MUNEKAZ

    真珠湾でやらかしたキンメル提督は解任・降格されたが、それ以上の失敗(フィリピン失陥)をしたマッカーサーは、見事に復権し元帥となった。その差は様々な要因が考えるが、マ元帥は天性の役者というかセルフプロデュースに優れていたことが一因なのかもしれない。同盟軍の指揮官や支配下にあった日韓の文民とはうまくやるが、直属の上官とは揉めまくるのも、「下から見ると大人物だけど…部下として使うとなると…」な扱いの難しさなのかも。ただ女性解放や平和憲法、天皇の扱いなど、彼の独善的な決断が戦後日本の民主化に寄与したことも事実。

  • ジュンジュン

    日本から見れば、マッカーサーは戦後日本をデザインした「神さま」(半藤一利)。当然占領期がメインとなる。が、アメリカ側から見れば、彼はあくまで軍人。SCAP(スキャップ)時代も長いキャリアの一つにすぎない。「彼への最高の評価も最低の評価も、どちらも正しい」(オーストラリア軍ブレーミー将軍)。本書はそんな振り幅の大きいマッカーサーの軍歴を一つずつ検証する。そこから浮かび上がるのは、日本にとってはやっぱりマッカーサーでよかったという事。今後も関連本は出続けるだろう。老兵は死んでも、未だ消え去らず。

  • 九曜紋

    私にとってマッカーサーとは、まず歴史上の人物であり、連合国軍最高司令官として厚木に降り立ち、昭和天皇と並んで撮影された写真が象徴するように、「敗戦国・日本」に君臨した統治者、のイメージである。こうした印象を日本人に植え付けたこと自体、マッカーサーの術中に嵌ったことを意味する。著者は軍事史家であり、マッカーサーの軍人としての戦績を丹念に辿り、長所だけでなく短所をも炙り出しつつ人間・マッカーサーの実像に迫る。その歴史観はアメリカから見たものではあるが、その史観は日本の歴史家にも受け継がれていることは間違いない

  • Yuki2018

    マッカーサーは一見して個性的で尊大な印象を与えるが、実際に印象通りだった。幼少期をフィリピンで過ごしており、アジア人に対する偏見を持たない。極めて優秀で陸軍士官学校を記録的な成績で卒業。尊大な性格で大統領を含む上官の命令にも場合によっては従わない等、かなり異質な存在だったようだ。他人の手柄を横取りしたり、成果を過剰に宣伝するようなアクの強い人物でもある。こうした特徴は、占領期の食糧支援等、結果的に日本に恩恵を齎した。彼でなければどうなったことか。戦後日本に絶大な影響を与えた人物の読みやすい評伝。

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