Product Details
ISBN 10 : 449021118X
Content Description
私たちの過去は、誰かによって語り継がれ、また書き留められることによって「歴史」として現在まで伝わっています。だが果たして真実とフィクションの境目はどこにあるのか。客観的な歴史は存在するのか?人々を楽しませるため、または惧れさせ支配するために真実に手が加えられることはなかったのか。権力者によって真実が歪められることはないのだろうか――。本書は、古代からインターネットの時代まで、膨大な数の「歴史の書き手たち」を取り上げ、彼らが生きた時代や社会背景、国家体制、職業、置かれた立場や人間関係などを分析しながらどのように歴史がつづられてきたかを追います。本書が扱うのは聖書、ヘロドトスやギボンなど古典的歴史書、シェイクスピアをはじめとする文学作品、王の偉業を織り込んだタペストリー、さらにはナポレオンなどの偉人伝、南北戦争などの戦記、個人の日記、哲学書、テレビのドキュメンタリーや人気歴史番組まで、そして「書き手」も皇帝や王など支配者、キリスト使徒、文学者、詩人、劇作家、女性の作家、哲学者、歴史研究者、政治家、ドキュメンタリー作家まで幅広い。客観的な歴史は存在するのか。都合よく歴史をつくり上げなかった国や民族は存在するのか? フェイクニュースがはびこり歴史の意義が問われる今こそ、必読の書です。
【著者紹介】
リチャード・コーエン : コラムニスト、作家、出版ディレクター。ロンドンの大手出版社2社で出版ディレクターを務めた経験があり、ピューリッツァー賞、ブッカー賞、コスタ賞(旧ウィットブレッド賞)の受賞作を手がけて、21冊がベストセラー1位となった。35年以上にわたって世界中でさまざまなテーマについて講演し、直近では『ニューヨーク・タイムズ』紙の「タイムズ・ジャーニー」プログラムでガラパゴス諸島やフランスとベルギーの第一次世界大戦の戦場跡を訪れた。また英国のチェルトナム文学祭のプログラムディレクターを2年間務め、任期中に同文学祭は世界最大のブックフエスティバルになる。ロンドンのキングストン大学でクリエイティブライティングの客員教授を7年間、ケンブリッジ大学モードリン・カレッジで客員研究員を1学期間務めた。王立文学協会フェロー。フェンシングのサーブルで5回イギリスのチャンピオンになり、1972年、76年、80年、84年にはオリンピックのフェンシング英国代表チームに選ばれた
山田文 : 翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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