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「追われる国」の経済学 ポスト・グローバリズムの処方箋

リチャード・クー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784492444511
ISBN 10 : 4492444513
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 第1章 マクロ経済学の“残り半分”へようこそ/ 第2章 バランスシート問題が引き起こした借り手不足/ 第3章 借り手を萎縮させる投資機会不足/ 第4章 被追国のマクロ経済政策/ 第5章 先進国から落ちこぼれないために/ 第6章 ヘリコプター・マネーと量的緩和の罠/ 第7章 1930年代の過ちを繰り返す欧州/ 第8章 銀行問題とマクロ経済の残り半分/ 第9章 トランプ現象、そして自由な資本移動と自由な貿易の衝突/ 第10章 経済学の再考

【著者紹介】
リチャード・クー : 野村総合研究所主席研究員、チーフエコノミスト。1954年神戸生まれ。76年カリフォルニア大学バークレー校卒業。専攻は政治、経済。米国連邦準備制度理事会(FRB)のドクター・フェローを経て、81年ジョンズ・ホプキンス大学大学院経済学博士課程修了。同年ニューヨーク連銀入行後、84年野村総合研究所入社。経済調査部、投資調査部等を経て、現職。日経金融新聞(95年、96年、97年)や日経公社債情報(98年、99年、2000年)のエコノミスト・ランキングで第1位。全米ビジネスエコノミスト協会(NABE)アブラムソン賞受賞(2001年)。公職等として、経済審議会専門委員、小渕総理ものづくり懇談会委員、大蔵省金融審議会委員、早稲田大学客員教授、防衛研究所防衛戦略研究会議委員などを務めた。現在は米国Center for Strategic and International Studiesシニア・アドバイザーと、米国Institute for New Economic Thinkingアドバイザリー・ボード・メンバーを務める

川島睦保 : 1955年福岡県生まれ。1979年横浜国立大学経済学部卒業後、東洋経済新報社入社。『会社四季報』産業記者、『週刊東洋経済』臨時増刊、投資雑誌、金融雑誌の編集などを経て、『週刊東洋経済』編集長、取締役出版局長を務める。1991〜92年にフルブライト留学生として米国ハーバード大学経済学部に短期留学。2017年に退社後はフリーのジャーナリスト、翻訳家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • えちぜんや よーた

    第25回参議院議員通常選挙で、どの党・候補者に1票を入れたら良いのか分からない人向けの本。この本の主張をそのまま受け入れるとすれば、経済政策を重視する人は以下の4点が投票する基準になる。1. たとえ現金であっても企業がもつ内部留保からの徴税はしない 2. 金融政策は使わず財政政策を使う 3. 財政政策は人材育成に用いる 4. 相続税・贈与税の累進課税をやめる。理由は丁寧に説明されているので、たとえ投票行動に結びつかないとしても、一定のスジが通っていることは理解できるだろう。参政権を無駄にしないための一冊。

  • koji

    クーさんは、何と言っても「良い円高悪い円高」が強烈な印象を残しました。さて本書。「なぜ先進国では金融政策が効かず、経済成長率が高まらないのか」という当然の疑問に、伝統的な新古典派経済学の理論ではなく、先進国(追われる国=新興国に追われている国)では貸し手に資金供給能力があっても借り手に資金需要がない「今まで語られていなかった段階」にあるとする理論を展開しています。当然その処方箋も提示されています(あえて書きませんが)。日々経営者と対話しながら違和感を感じていた私には目から鱗でした。大部ですがお薦めします。

  • sakadonohito

    ボリュームありすぎで読むのに1ヶ月かかった。。不況には何パターンかあってそのうちのバランスシート不況というお金を借りてくれる人や会社が不足することで起きる金詰まり(デフレ)不況について主に書かれている。バブル崩壊後の日本やリーマンショック後の世界でこのタイプの不況が起こったのに効果が無いに等しい金融政策や財政規律(引き締め)を行ったせいで不況が悪化長期化したという主旨。後ろの方が同じことをまとめ的に何度も書かれている印象を受けたが読んで新しい発見があったので良かった。

  • Hiroo Shimoda

    バランスシート改善に注力する企業は、有望な投資案件があっても借入はせず、負債の圧縮を行うため、「借り手不在」の経済となると説く。肌感覚と一致し、納得感が強い。

  • 小鳥遊 和

    原題は「マクロ経済学の残り半分」、邦訳には大幅加筆あり。経済学の役割は人類の悲劇を回避する政策提言との信念が良い。政府・中央銀行は、民間(企業、家計)のバランスシートが健全で利益最大化に向かう易インフレ局面には金融政策で対応できるが、民間が債務縮小を図る易デフレ局面では大規模財政政策を数年〜十数年行う必要がある。経験が浅いマクロ経済学は後者(追われる先進諸国の特徴)に対処する「残り半分」の学的蓄積が不十分で財政乗数の評価が難しく、民間はインフレを恐れ財政健全化を求め政策は失敗する。諸国経済への卓見が満載。

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