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ISBN 10 : 4862852076
Content Description
西ヨーロッパの形成と発展を論じた『中世の形成』、中世の教会と社会との関係を叙述した『西欧中世の社会と教会』、さらに8世紀から15世紀に至るヨーロッパのイスラム理解に関する『ヨーロッパとイスラム世界』など、ヨーロッパの中世史研究を代表するR.W.サザーン(1912‐2001)が、半世紀以上にわたるアンセルムス研究を集大成した画期的作品である。『アンセルムス伝』を執筆した弟子のエアドメルスをはじめ、祈りと瞑想の修道生活を共にした親密な友人たちに囲まれて生きたアンセルムス(1033‐1109)という希有な人格の肖像を、文学的な香りを湛えて見事に描いた歴史叙述の典型的作品である。時代を越えてアンセルムスと読者を結びつける必読の書。
目次 : 第1部 誕生から再生まで 一〇三三‐一〇七〇年(監禁からの逃/ 決断の年/ アンセルムスとランフランクス/ 沈黙の年月)/ 第2部 輝きを放つ年月 一〇七〇‐一〇九三年(アンセルムスの新たな出発/ 偉大な瞑想/ 友愛の本性と重要性/ 喜ばしいことではないが、拡大していく世界)/ 第3部 発展していく世界における修道院的な視点 一〇九三‐一一〇九年(アンセルムスと人間の状態/ 「この奴隷状態から私の魂を解き放って下さい」/ 新大司教の従順に関する問題/ 教会の自由/ 修道院共同体の自由/ 古い自由―カンタベリーの首位権)/ 第4部 友人たちと弟子たちの収穫期(アンセルムスの初期の神学的な弟子たち/ アンセルムスの言葉と書簡の収集者/ エアドメルスとアンセルムス/ 回顧)
【著者紹介】
矢内義顕 : 1957年生まれ。現在早稲田大学商学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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