リチャート・ロイド・パリー

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黒い迷宮 -ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実(仮)

リチャート・ロイド・パリー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152095343
ISBN 10 : 4152095342
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

あの蒸し暑い夏の夜、彼女は東京の路上から永遠に消えた―。2000年7月、六本木でホステスとして働いていた元英国航空の客室乗務員ルーシー・ブラックマン(21)が、突然消息を絶った。失踪当初から事件を追い続けてきた英紙“ザ・タイムズ”の東京支局長が、日英豪関係者への10年越しの取材で真相に迫る。滞日20年、日本を知り尽くした著者にしか書き得なかった底知れぬ闇とは?複雑に絡み合う背景を丹念に解きほぐして「文学」にまで昇華させ、海外で絶賛を浴びた犯罪ノンフィクション。著者が事件現場のその後をたどる日本版あとがき収録。

目次 : 第1部 ルーシー/ 第2部 東京/ 第3部 捜索/ 第4部 織原/ 第5部 裁判/ 第6部 死んだあとの人生

【著者紹介】
リチャード・ロイド・パリー : 英“ザ・タイムズ”紙アジア編集長および東京支局長。1969年1月生まれ、英国・マージーサイド州出身。オックスフォード大学卒業(英文学専攻)。1995年に“インディペンデント”紙の東京特派員として来日。2002年より“タイムズ”紙へ。東京を拠点に、日本、韓国・北朝鮮、東南アジア地域を主に担当。これまでにアフガニスタン、イラク、コソボ、マケドニアなど27カ国・地域を取材し、イラク戦争、北朝鮮危機、タイやミャンマーの政変、東日本大震災などを報じてきた

濱野大道 : 翻訳家。ロンドン大学・東洋アフリカ学院(SOAS)タイ語および韓国・朝鮮語学科卒業。同大学院タイ文学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • スパシーバ@日日是決戦

    [2015年] 2010年、最高裁は弁護側の上告を棄却し8件の準強姦罪と1件の準強姦致死罪、ルーシー・ブラックマンに対する致死罪は認められなかったものの、誘拐・準強姦未遂・死体損壊・死体遺棄罪により無期懲役が確定。「訳者あとがき」にある通り、織原城二とはどんな人間だったのか? 彼はなぜ自費出版本まで出し自らの無実を訴えたのか? お悔やみ1億円が提供された経緯とは?などの長年の疑問が氷解した一方、「人間の強欲さ」を覗き見したようで、己の道徳心が根底から揺らぐ不気味さが漂いました(首筋が寒い..)。

  • おかむら

    圧巻!の犯罪ノンフィクション。とても長いですが不気味さが際立っていて特に後半は寝る間も与えず一気読み。丹念な取材による被害者家族の姿がすごい! 外国人(イギリス)から見える日本社会の姿が面白い! そして何と言っても犯人が! 怖すぎる! ここ数年読んだ中でベスト3に入るノンフでした。読み終えてしばし脱力したわ。(途中出てくるSMサークルの闇の話は「SMアンダーグラウンド」という本に詳しいです。こちらもオススメ。濃く怖い)。

  • とくけんちょ

    よくもまぁ、ここまでまとめきったなと圧巻。ルーシー事件は、犯人逮捕から急に報道量が減り、全くその背後関係が語られず、尻すぼみになった印象だった。本作は、それら事情を含めて、結末までいざなってくれる。被疑者サイドになんらかの力がある場合、報道は控えめになる。裁判がここまで難しいことになってたとは知らなかった。捜査にかけた途方も無いほどの気力や流した汗が想像できる。いやはや、いろんな面において困難な事件だったと痛感。読み応えがある本で、読みきるにはパワーがいるが、その価値はある。

  • おさむ

    2000年の英国人女性殺害事件を取材した英国人記者による、背筋が凍るほど怖い力作ルポ。世間を騒がせた猟奇事件の裁判がこんなに紆余曲折を遂げていたとは!犯人逮捕に至るまでの詐欺師やヤクザなどが入り混じる顛末は、六本木の闇を感じさせます。事件から15年が経ったことで、いい具合に物語が醸成し、より客観的に読めるようになっている気もします。厚いですが、一読の価値はあります。

  • 澤水月

    外国人だからの切り込み。織原が在日二世で名をオハラ、オバラ、オリハラといかようにも読め、ジョージと合わせ無国籍性?仮説、ホステスなる微妙な存在(清廉性騒動…)など得心。悪文記者本、不気味流出本(弁護士が…しかも版元から後に提訴!)、刑事同窓会本などまともな書籍なく闇の深さを感じてたがまさかこんな名著。家族も色々だが同じ距離、色眼鏡なし…論評なし唐突な霞っ子引用が効いてる…ルーシー判決、マニアでもなければ割に知らないと思うので非常に目鱗かと。結末判っててジリジリ…ローラパーマー最期の七日間想起(コメ続

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