リチャート・ロイド・パリー

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狂気の時代 魔術・暴力・混沌のインドネシアをゆく

リチャート・ロイド・パリー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622089957
ISBN 10 : 4622089955
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

インドネシアの各地で1990年代後半にさまざまな騒乱が発生。新聞記者としてそれらに遭遇した著者は、魔術と暴力が渦巻く混沌の島々に惹かれていく。1996年にボルネオ島で起きたダヤク族とマドゥーラ族の民族紛争と虐殺、98年にスハルト独裁体制を崩壊させる端緒となったジャカルタの学生デモと軍の衝突、99年に東ティモール独立を巡って行なわれた住民投票とその波紋など、世界最大級の多民族国家を揺るがしたさまざまな蛮行と混乱が、現場の熱気そのままに活写される。東京を拠点にミャンマーやタイ、朝鮮半島などアジア各地で取材を重ね、のちに日本を舞台とするノンフィクション『黒い迷宮』と『津波の霊たち』で評価を確立する知日派ジャーナリストが2005年に世に問うた原点の書。

目次 : プロローグ 1996年バリ島で見た不吉な夢/ 第1部 恥に近い何か―1997〜1999年 ボルネオ島(若者たちがすること/ 最高の人々)/ 第2部 放射する光―1998年 ジャワ島(クリスモン/ 狂気の時代/ 魔術に頼らない強さ/ ジャカルタ略奪)/ 第3部 サメの檻―1998〜1999年 東ティモール(クロコダイル/ ファリンティル潜入/ 吸血鬼の町/ 自由の鷲/ 平たい峰/ 国連施設の敷地―コンパウンド/ 井戸のなか)

【著者紹介】
リチャード・ロイド・パリー : 英『ザ・タイムズ』紙アジア編集長および東京支局長。1969年生。英マージーサイド州出身。オックスフォード大学卒業後、1995年に『インディペンデント』紙の東京特派員として来日。2002年より『ザ・タイムズ』紙に属し、東京を拠点に日本、朝鮮半島、東南アジアを担当。アフガニスタン、イラク、コソボ、マケドニアなど27ヵ国・地域を取材し、イラク戦争、北朝鮮危機、タイやミャンマーの政変を報じる。著書『津波の霊たち』(2018年、ともにハヤカワ・ノンフィクション文庫)で2018年ラスボーンズ・フォリオ賞。2019年度日本記者クラブ賞特別賞を受賞

濱野大道 : 翻訳家。ロンドン大学・東洋アフリカ学院(SOAS)タイ語・韓国語学科卒業。同大学院タイ文学専攻修了。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ばんだねいっぺい

    これは、目撃したら、どうなってしまうかというまさに血みどろの地獄の光景だ。装飾的でないことでそれがいかに日常としてこれまでと接続されていたかが分かる。ルワンダといい、これが人間の原像なんだな。

  • yooou

    ☆☆☆☆★ インドネシア、東ティモールの紛争、ジェノサイドのさなかで取材を続けた著者自身の体験を語る一冊です。凄まじい体験。ほんとに良く無事で戻ってきたものだ。

  • vonnel_g

    最初ののどかなバリ島の描写から、一気に地獄絵図へ。たった30年前にこんなインドネシアがあったのか。筆者は身の危険を感じつつも、所詮は余所者であるという視点を常に持っているが故にこれだけ書けたのだろうと思う。この時撮った写真、公表は絶対できないだろうがどこかに残っているだろうか。しかし儀式的な意味合いがあるにせよ、なんで食うのか。

  • Ahmad Hideaki Todoroki

    インドネシア研究者が翻訳チェックに関わっていないらしく、冒頭からズッコケましたが、稀に見る「狂気」についての本。著者が信じられない光景をインドネシアや東ティモールで見聞した体験を、読者も追体験できる、狂った本。体力と精神力を消耗させるので要注意。私はインドネシアのことを何も知らないと読後に愕然としました。

  • Arte

    アジア担当イギリス人ジャーナリストの著者がインドネシアで経験した事件について語ったものだが、物凄く面白かった。三部構成で、一部がボルネオ島の民族抗争、二部がジャカルタの学生デモの鎮圧事件、三部は東ティモールの独立を決める投票とその後の暴力について語られている。

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