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果てしなき輝きの果てに ハヤカワ・ミステリ

リズ・ムーア

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150019556
ISBN 10 : 415001955X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

薬物蔓延で荒廃するケンジントンのパトロール警官ミッキーは線路脇でドラッグ中毒者の遺体が発見されたとの報せに現場へ赴く。妹のケイシーだろうか?かつて厳しい祖母の下で支えあって生きてきた姉妹。今は何年も話さず、売春の客引きや麻薬取引をする妹に姉が手錠をかけるくらいが接点だ。だがしばらく路上にケイシーの姿はない。遺体は彼女ではなかったが絞殺痕があり、さらに似たような事件が相次ぐ。ミッキーは憑かれたように犯人と妹を捜すが…姉妹の絆と孤独を抉る、アメリカの今を映した新しい警察小説。

【著者紹介】
リズ・ムーア : 1983年アメリカ生まれ。2007年にThe Words of Every Songでデビュー。2014年にローマ文学賞を受賞。現在フィラデルフィアに家族とともに住み、テンプル大学のクリエイティブ・ライティングの修士課程で教鞭をとっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    女性作家だから?御託が多いというか、読み飛ばしてもいいような所が多いというか(^^; しかし、楽しくて一気読み。人間関係がまさにミステリで、ドキドキしっぱなし。特に最後の数十ページは心拍数が確実に上がっていた。麻薬はこわいが、日本のように使用者を社会から葬らずとも、なんとか緩やかに回復させていけるものかと、欧米の話しを読むとよく思う。

  • buchipanda3

    前に洋書紹介サイトで気になった小説が翻訳されたので手に取った。描かれるのはフィラデルフィア・ケンジントンに深く根ざした合成薬物依存とそれに繋がる売春など犯罪が蔓延る社会の現状。薬物依存症の妹がいる警官である姉の視点で娼婦殺人事件と姉妹の過去の回想が語られ、当該目線のリアルな社会と家族のドラマに引き込まれた。特に過去のあの事が明かされ、薬によって起きている事実に呆然となった。最後のシーンもその事に目を背けてはいけない、それでいて希望を感じさせるもの。容易ではない果てしない現実を浮かび上がらせるものだった。

  • のぶ

    物語の基本は女性警官ミッキーが失踪した妹のケイシーを捜す話だが、単なる警察小説にとらわれず、優れた文学作品だと思った。薬物蔓延で荒廃する街で、ドラッグ中毒者の遺体が発見されたとの報せにケイシーは現場へ赴く。妹のケイシーではないか?現在と過去が交互に描かれ、過去では姉妹の生い立ちや生活が描かれている。自分はこの過去のストーリーに心を魅かれた。両親がいない中、母方の祖母から厳しい虐待とでもいえるような育て方をされる。徐々に全体像が明らかになるが、姉妹の関係に切ない感情を覚えた。奥が深く良く出来た作品です。

  • goro@the_booby

    ハヤカワポケミスと言うよりは新潮クレストブックスの一冊のような本書でした。断ち切れないドラッグに貧困。連続して起きる女性殺害の事件の度に妹ではないかと不安に駆られる警官のミッキーは幼いころ母を事故で無くし父は逃げ愛情の感じられない祖母の家で育った今ではシングルマザー。、横柄な上司、新人の同僚、やる気のないベビーシッターに悩まされながらフィラデルフィアの街の闇に落ちた妹ケイシ―を探し続ける。明らかになってゆく姉妹の過去と現在を交互に描きながらまたたどり着ける事が出来るのか。家族を探し家族を見つける物語。

  • キムチ

    今年 同じ匂いの作品読んできたこともあり、半ば過ぎまで倦まなかったと言えば嘘。過去と現在の行きつ戻りつで流れが混沌となったし。とつとつと追い続け ラスト100頁辺りからダイナミズムの流れが見え始め一挙。私は他レヴューでいうサスペンス臭の弱さは感ぜぬどころか。蜜柑の内袋で地域性、婦人警官であるが故の喜怒哀楽、幾世代の家族で共有、舐めて来た辛酸、セックスと愛、そしてオピオイド問題等々が混然一体となり、皮はムーアが考える価値観、メッセージで包み上げている感⤴・・サスペンスのテイストで。30歳代後半という円熟、

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