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患者はだれでも物語る

リサ・サンダース

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784946509476
ISBN 10 : 494650947X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

医者が診断に悩むことがある。それが優れた医者であったとしても。医学自体の不確かさは永遠になくならず、それも誤診の原因になりうる。患者や家族の物語のなかに正解が見え隠れするのだが、真の病歴の共有にはなかなか至らない。医療事故にまつわる著名な文献にも書かれてこなかった診断の妙味や誤診の契機が、本書で明かされる。

目次 : 第1部 患者はだれでも物語る(事実とその向こうにあるもの/ 患者が紡ぐ物語)/ 第2部 生身の応対(消えゆく技能/ 身体診察でしかわからないこと ほか)/ 第3部 高度な技術(検査にも面倒がつきまとう)/ 第4部 医学的頭脳の限界(間違った思考/ デジタルに診断する)

【著者紹介】
松村理司 : 1974年京都大学医学部卒業。京都大学結核胸部疾患研究所胸部外科、国立療養所岐阜病院外科、京都市立病院呼吸器科、市立舞鶴市民病院内科勤務を経て、2004年、洛和会音羽病院副院長・洛和会京都医学教育センター所長。同年院長。国立がんセンター、沖縄県立中部病院、米国バファロー総合病院・コロラド州立大学病院で研修。1998年より京都大学医学部臨床教授

塚本明子 : 東京大学教養学部教養学科イギリス分科卒業。同人文科学研究科博士課程修了。英国オックスフォード大学留学。哲学博士(D.Phi)1985年。筑波大学教授、東京大学教授、などを歴任。東大名誉教授。現在、ポーランド在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • くさてる

    面白かった。医者にとっての診断、患者にとっての診断、それぞれの意味と、診断につながるプロセスの問題が、失敗例も成功例も、医師でもある著者の豊富な経験から解説される。それはときに、シャーロック・ホームズの推理にも例えられるもので、エピソードそれぞれが面白かった。また、かたくなに「診断」を求めるがゆえに本当の病気の正体から目をそらし続ける人々の存在も興味深かったです。

  • てぬてぬ

    ”検査が診断するわけではない。診断するのは思考である” 至言だ。

  • しゃんぷーしょく

    医学を完全にデジタル化するのは困難だ。医学は人と人とのコミュニケーションによって成立するのだから。医者が患者の偏った主張から何を読み取るか、読み取ったことをどう病名とつなげるか。失敗もあるだろうが、その積み重ねによって人の命が救われうる。個々の患者のエピソードがスリルがあり、知識のない私にとっても推理小説のようでおもしろかった。

  • かやのんの

    仕事の関係で読みました。医学を勉強していない人でもわかる内容でした。

  • Hitoshi

    非常に面白かったです。患者の症状から、診断にたどり着くプロセスが、推理小説のように、迫りくる死、過ぎていく時間、診断にたどり着き劇的に様態が軽快してくる爽快感。大変、参考になりました。

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