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ISBN 10 : 4409100467
Content Description
国家は芸術に対しなぜお金を出すべきなのか、
そして、芸術は民主主義にどのように貢献するのか
批判理論を軸に哲学、政治学、経済学などを横断し、国家による芸術への助成について理論的な正当化を試みるとともに、芸術が民主主義と市民社会に対して果たす重要な貢献を丹念に論じる。哲学者でありつつ、アートの現場にも関わってきた著者による、壮大で精密な考察に基づく力強い提起の書。
「本書は、現代の芸術をめぐるいわゆる文化戦争を背景に、なぜ国家は芸術を助成すべきなのか、特に直接助成を行うべきなのかの論証を大枠として、芸術と文化についての理論化と現代社会についての理論化の両方を行なう哲学書だ。本書は、「哲学と人文学の論点だけではなく社会理論と文化政策の問いにも取り組む領域横断的な芸術哲学」を目指している。」(訳者あとがきより)
◎目次
第一部 二重の不足
第一章 文化戦争
第二章 芸術はいかなる財か?
第三章 芸術だけなのか?
第二部 市民社会
第四章 公共圏
第五章 公民セクター
第六章 拮抗し合う諸力
第三部 リミックスされたモダニズム
第七章 関係的自律
第八章 本来性と責任
第九章 民主的文化
第一〇章 文化政策を転換させること
【著者紹介】
ランバート・ザイダーヴァート : カナダ・トロントにあるキリスト教学術研究所名誉教授。アドルノを中心に、批判理論を専門とする哲学者であり、キリスト教改革派の体系的哲学者でもある。研究領域は、大陸哲学、認識論、社会哲学、芸術哲学
篠木涼 : 団体職員。研究領域は、美学、視覚文化論、心理学史。立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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