ラヘル・ファン・コーイ

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クララ先生、さようなら 児童書

ラヘル・ファン・コーイ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198638665
ISBN 10 : 4198638667
Format
Books
Release Date
September/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

病気で入院していたユリウスたちの担任のクララ先生が、ひさしぶりに学校に来た。車いすに乗っている。先生は、みんなに話してくれた。先生の病気は治らない、もう長くはないのだと…。ユリウスたちはショックを受けた。けれど、大好きな先生に、なにかプレゼントできないかと考えて…?「死」を子どもに見せたくないと反対するママや、協力してくれるおじいちゃん。大人たちのさまざまな反応にとまどいながら、先生に最高のプレゼントを贈ろうと行動する四年生の子どもたちの姿を描く、感動作。

【著者紹介】
ラヘル・ファン・コーイ : 1968年オランダのヴァーニンゲン生まれ。10歳のときにオーストリアに引っ越し、ウィーン大学で教育学、養護ならびに特殊教育学を修める。現在、ウィーン近郊のクロスターノイブルクで障害者支援の仕事にたずさわりながら、著作を続けている

石川素子 : 1962年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。ドイツ文学専攻。立教大学、関東学院大学非常勤講師

いちかわなつこ : 1974年生まれ。絵本、児童書の挿し絵で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Tai

    娘が読んでおり手に取る。延命治療をやめた担任の教師、死産した姉の胎児写真を大切にする母など、初めて死を突きつけられた子供達が、どう考えたら良いのかを考える。子供達の考え方も様々なのだが、周りの大人も正反対の反応を見せたりする。二者択一ではなく多様な考えがあって、それを受け入れるというより、考えの違いを認識しながら生きていくことの前向きさが良かったです。

  • かもめ通信

    小学4年生のユリウスたちは大好きな担任の先生の病気が重く死が近づいていることを知ります。死ぬということ、死を受け入れるということ、死を悼むということ、最初から最後まで涙なしには読めませでしたが、決してお涙ちょうだいの話ではなく、ユリウスの両親や祖父母との会話など、大人の小説顔負けのリアルさがあって、子どもを子ども扱いするばかりでない作者の姿勢にも好感が持てます。この物語を小学生たちがどのように受け止めるのか気になるところではありますが、もし身近な人の死に直面する場面があったら思いだして欲しい1冊です。

  • 杏子

    もうすぐ死んでしまう、大好きなクララ先生のために子どもたちが考えたプレゼントとは?もうすぐ死んでしまうけれど、まだ生きている人にあげるもの…この難しい問題に子どもたちは果敢に取り組み、常識にとらわれる大人たちが反対するなかついにやり遂げます。子どもたちだけの力では、無理だったかもしれない…いっしょに考え、教え導いてくれたユリウスのおじいちゃんいてこそ。大切な人の死とちゃんと向き合うことができた子どもたちは幸せだったのか?重たいけれど、とても大切なことをこの物語は教えてくれると思います。

  • timeturner

    子供を死と向き合わせる話は絵本でも児童書でもかなり読んできたけどこんなのは初めて。突拍子もないのにリアルで、切ないけど笑える。こういうテーマの本で言っていいかどうか迷うが、面白かった。

  • joyjoy

    死も生の一部。隠すものではない、と思いつつも、子どもの目に触れさせるのをためらうことあるの、分かる。飼っていた小鳥さんが寿命で亡くなった時は、子どもと一緒に埋葬したが、何かに襲われて亡くなった時は、自分自身も直視できなかったし、とても子供には見せられない、と、急いで埋葬してしまったことを思い出した。「さようなら」のしかた、きっといろいろあってよくって、でも往くものも残るものも納得できるものではありたい。

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