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心 日本の内面生活の暗示と影響

ラフカディオ ハーン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003224427
ISBN 10 : 4003224426
Format
Books
Publisher
Release Date
March/1977
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

わが国をおとずれた外国人の中で、ハーンほど日本を理解し、また愛した人はないだろう。『骨董』や『怪談』の淋しい美しさにもまして、この『心』はわれわれが、うかつに見逃している身のまわりのことから、思いがけない深遠な思索のいとぐちを教えてくれる。小説、随筆、論文の要素が渾然一体となっているハーンの代表作。

目次 : 停車場で/ 日本文化の真髄/ 門つけ/ 旅日記から/ あみだ寺の比丘尼/ 戦後/ ハル/ 趨勢一瞥/ 因果応報の力/ ある保守主義者/ 神々の終焉/ 前世の観念/ コレラ流行期に/ 祖先崇拝の思想/ きみ子

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • みつ

    朝ドラ『ばけばけ』で、今週、小泉八雲をモデルにした人物が松江に到着したことを機に、ジャンル分けしにくい(小説、随想、評論が混じる)この本を手に取る。解説によれば1896年に英米で同時刊行されたとのこと。当時日本は日清戦争に勝利し、西欧からの眼も変わってきた頃か。近代化を進める日本に来て7年目、八雲は松江から熊本、神戸へとより近代的な都会に引っ越したこともあり、時代の流れ以上に急速な変化を感じていたに違いない。西欧人に日本文化の独自の価値を伝えるべく、生活習慣や宗教の彼我の違いを訴える様は熱っぽい。(Aへ)

  • あーびん

    ハーンはほんとうに日本を愛していたんだなぁ。明治の日本を異国出身の著者の目を通して追体験するのだが、その西洋批判と日本賛美の饒舌にはわずか一世紀あとの時代を生きる我々には面映ゆいものがある。彼の絶賛する、篤く神仏や先祖を敬う宗教心と高い精神性をもつ情緒豊かな愛すべき日本人は現代では幻想のような美しさだからだ。『怪談』は日本文化に向ける愛情と深い理解がなければ成り立たなかったことをジャーナリストでもある著者の洞察力にあらためて感じ入る。

  • マリリン

    ハーンが綴る当時の日本には、記憶の奥底にある今では殆ど忘れられたような情景があった。「旅日記から」では心の中で当時の空気を心地よく感じたが、煩雑な世の中に生きるからこそなのだろうか。 「神々の終焉」「前世の概念」や「先祖崇拝の思想」などは大変興味深く読んだ。「戦後」記された当時のラッパ(楽譜)のメロディに哀愁を感じる。やはり人は魂の集合体なのだろうか。

  • Kawai Hideki

    FB友のススメで拝読。ラフカディオ・ハーンの見た明治の日本人の「心」。事件・風俗などのエッセイあり、社会経済的な予測あり、昔話や伝説的な人物伝あり、仏教や神道と西洋科学とのつながりを考察した哲学的小論文あり。時代は日清戦争の直後、ロシアとの関係が怪しくなり始めた頃。安価な労働力を売りに技術競争力を急速に発展させ、さしずめ現代の「インド」的な位置づけ。世界に向けた発展の裏側で失われつつあった、「私心を滅し、先祖を崇拝し、シンプルに生きる日本人」の姿を格調高い文章で遺してくれていて、こそばゆくもありがたい。

  • Sattomo4

    小泉八雲ことラフカディオ・ハーンによる著書。1896年海外で出版され、1950年日本語に翻訳。外国人の視点から見た明治の日本を、小説、随筆、論文の要素を渾然一体化して示した短編集です。厳しい躾のもとに備わる胆力。そし自分を抑え他人を慮る真心に涙が滲む。個人的には『ある保守主義者』がお気に入りで、主人公(モデルは雨森信成さんとのコト)を通して 真の日本人の強さを垣間見た気がします。全体的に感銘を受けたので思わず2度読みしてしまいました。

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